歯科医院のMEO対策10ステップ！Googleマップの集患方法や成功事例

「地域名＋歯科」で検索しても、自院がなかなか上位表示されない…。そんな悩みはありませんか？

MEOは費用をかけずに、地元の見込み患者に確実に届く最強の手段です。「今すぐできる集患施策を知りたい」方向けに、MEOの必要性や具体的な実施手順まで解説します。

歯科医院における集客手法のひとつとして、MEO（ローカル検索対策）に注力したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

歯科医院のMEO対策とは？

MEO（ローカルSEO）とは、Googleマップで自院の情報を検索上位に表示させ、集患につなげる施策のことです。

たとえば「柏 歯医者」とGoogle検索すると、柏エリアに特化した検索結果が表示されます。ここでビジネス情報が上位表示されれば、多くのユーザーに自院の存在を認知してもらえます。

MEOでは、商圏で上位3位以内に入ることを目指して施策を講じます。

Googleマップでの上位表示を狙うためには、Googleビジネスプロフィールの整備が必要です。Googleビジネスプロフィール上の情報を充実させ、良質な口コミを収集することで、徐々に検索エンジンからの評価が高まり、検索ランキングが向上していきます。

歯科医院がMEOを活用するべき3つの理由

歯科医院がMEO対策を進めるべき理由は、大きく次の3点です。

それぞれのポイントについて、具体的に見ていきましょう。

歯医者探しでGoogleビジネスプロフィールを参考にする人は約8割

新しい歯医者を探すとき、Googleビジネスプロフィールを参考にする人の割合は約8割であるとの調査結果があります。

引用元｜歯科タウン「歯科医院の口コミについて意識調査」

MEOを通じてGoogleビジネスプロフィールの情報を充実させなければ、比較検討の土台にすら上がれないといっても過言ではありません。現代人の検索行動の変化をふまえ、マップ検索における自院情報の表示を最適化する必要があります。

95％の人が口コミを参考にして歯医者を選ぶ

前述の調査結果では、新しい歯医者を探すときに口コミを参考にする人は95％にのぼることが明かされています。また、参考にする口コミは、Googleビジネスプロフィール（61.3％）が、知人（38.7％）を大きく上回っています。

引用元｜歯科タウン「歯科医院の口コミについて意識調査」

ただし、どんなに口コミが高くても、上位表示されなければ好評価に気づいてもらえません。Googleビジネスプロフィールの口コミ収集に励みつつ、MEOの取り組みによって上位表示につなげていく必要があります。

Googleマップの情報が少ないと機会損失につながる

店舗（飲食店・美容室・病院など）を探すとき、最もよく利用される手段はGoogle検索やGoogleマップです。そのため、Googleマップ上のビジネス情報が充実していないと、ユーザーの意思決定に悪影響を与えるおそれがあります。

株式会社ニュートラルワークスが行ったアンケート調査では、Googleマップ上の情報が少ない、または口コミがない店舗を見たとき、43.3％の人が「他サイトで追加情報を探す」、18.9％の人は「行くのをやめる／他の店を探す」と回答しています（※）。

他サイト（例：ポータルサイトなど）で情報収集されてしまうと、他院と比較検討され、結果として見込み客の取りこぼしにつながる可能性があります。MEOは、歯科医院の集患力や競争力を高めるうえで必要不可欠な取り組みです。

（※）株式会社ニュートラルワークス調べ：「店舗探しはまずGoogleマップで」が60％以上！～Googleマップ情報の不足は、機会損失に直結している実態が明らかに～（PR TIMES）

MEOで歯科医院の検索ランキングはどのように決定する？

特定の地域にフォーカスした検索（ローカル検索）において、Googleは「関連性」「距離」「視認性の高さ」を検索ランキングの決定要素として使用しています。

参考：Google｜ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み

【関連性】
検索キーワードと自院のビジネス情報が合致する度合い。たとえば「新宿 歯科 インプラント」と検索された場合、自院のGoogleビジネスプロフィールや公式ホームページ、その他Web上で公開している情報に「インプラント」が含まれていないと、検索結果に表示されにくい。

【距離】
検索キーワードで指定された場所から、自院の所在地までの距離。検索キーワードに地名が含まれていない場合は、検索ユーザーの現在地からの距離。

【視認性の高さ】
自院の知名度。具体的には、Web上に自院の情報が多い、口コミ数や星評価が高い、自然検索における掲載順位が高い、などのケースで「視認性が高い」と判断される。

MEOでは、上記3つの要素をふまえつつ、見込み客が求めている情報を提供する姿勢が大切です。

歯科医院におけるMEO対策の手順10ステップ

MEO対策の基本は、次の10ステップに沿って実施することが重要です。 

それぞれの手順を具体的に解説していきます。

1. 対策キーワードを選定する

最初に、どのようなキーワードで上位表示を目指すのかを決めます。歯科医院の対策キーワード例は以下のとおりです。

カテゴリ	キーワード例
地名	・五反田 歯医者 ・神戸市西区 歯科
診療内容	・五反田 歯医者 インプラント ・神戸市西区 歯科 矯正
クリニックの特徴	・五反田 歯医者 夜間対応 ・神戸市西区 歯科 抜かない

キーワードに含める地名は、できる限り狭いエリアに絞ることが上位表示のポイントです。駅名や、市区町村以下のキーワードを選定しましょう。

2. Googleビジネスプロフィールを登録する

Googleマップに情報を表示させるには、Googleビジネスプロフィールの登録が必須です。まずは、以下のような基本情報を正しく登録しましょう。

説明欄には、医院の特徴や提供する治療の強みを記載することで、ユーザーと検索エンジン双方に伝わりやすくなります。

3. 「小児歯科」「矯正歯科」など適切なカテゴリ・属性を設定する

歯科医院には「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「インプラント歯科」などのカテゴリがあります。該当する専門分野を適切に選ぶことで、検索精度が高まりユーザーとのマッチング率が向上します。

なお、メインカテゴリは1つしか設定できないため、事業の内容を最もよく表しているものを選ぶことが重要です。たとえば、一般歯科以外にも矯正、インプラントなどを提供している場合は「歯科医院」を選択し、追加カテゴリで「矯正歯科」「インプラント歯科」を選択します。

また、「女性医師在籍」「駐車場あり」「夜間診療対応」などの属性も登録し、医院の特徴を正しく伝えることが重要です。

4. 院内・設備などの写真を掲載する

Googleマップでの第一印象を左右するのが、医院の写真です。外観・内観、診療室、受付、スタッフの様子など、安心感を与えるビジュアルを用意しましょう。

高品質な画像を使用することで、ユーザーの興味を引き、医院への信頼感を高めることができます。月1回以上の更新で鮮度と評価を維持しましょう。

5. 予約機能を活用する

普段活用しているオンライン予約ツールがあれば、予約リンクを設定することでユーザーの利便性が高まります。

予約URLを設定すると、上記のように表示されます。ユーザーにとっては、わざわざ公式ホームページに遷移することなく予約が完了するため便利です。

6. 最新情報を定期的に投稿する

投稿機能では、イベント情報や診療に関するお知らせ、院内での取り組みなどを発信できます。「虫歯予防デーのお知らせ」や「無料相談実施中」といった投稿は集患につながります。

週1回程度の更新が理想で、継続的な投稿はGoogleの評価向上にも貢献します。投稿内容にも、自然な範囲で対策キーワードを含めることが大切です。

7. 商品・サービス欄を充実させる

医院の専門性を伝えるには、Googleビジネスプロフィールの「サービス欄」が効果的です。インプラント、矯正歯科、ホワイトニングなどの施術メニューを具体的に記載し、料金や所要時間なども可能であれば掲載しましょう。

ユーザーは検索結果から内容を比較するため、情報の明瞭さが選ばれる決め手になります。

8. 口コミを収集し、丁寧に返信する

口コミの数と星評価の高さは、ユーザーの意思決定を左右することはもちろん、検索順位の向上にも直結します。MEOにおいて最も注力すべき取り組みの1つです。

金銭や特典と引き換えに口コミを依頼することは、Googleのガイドラインで禁止されています。以下のような方法で、地道に良質な口コミを収集しましょう。

いただいた口コミには必ず返信し、感謝の気持ちを伝えましょう。低評価に対しても冷静かつ誠実に対応することで、医院の信頼性を高めるチャンスになります。

9. 公式ホームページの情報を充実させる

前述のとおり、検索順位を向上させるには自院の「視認性」を高める必要があります。そこで重要になるのが、公式ホームページの整備です。

ホームページでユーザーが求めている情報を提供できれば、Googleからの評価が高まり、結果的に検索順位の向上にも寄与します。MEOは単なるテクニックではなく、ユーザーファーストな情報提供の結果として成果が得られるものです。

Googleビジネスプロフィールの整備のみならず、Web上に公開している情報をトータルで充実させ、見込み客の利便性を高めましょう。

10. メンテナンスで情報の鮮度を保つ

診療時間や休診日、診療内容などの変更があった場合は、速やかにプロフィール情報を更新しましょう。古い情報が放置されると、ユーザーの信頼を失うだけでなく、Googleからの評価も下がります。

月に1回の情報チェックを習慣化することで、情報の正確性と信頼性を維持し続けることができます。

歯科医院のMEO対策の成功事例

以下では、MEO対策に成功している2社の歯科医院の事例をピックアップしました。どちらのクリニックも、口コミへの対応が非常に参考になります。

すがの歯科医院

引用元｜すがの歯科医院

すがの歯科医院は、埼玉県越谷市に拠点を置くクリニックです。キーワード「越谷 歯医者」で上位表示を実現、星評価は4.8（156件）を獲得しています。

口コミへの対応や投稿から、「優しそう」「安心して通えそう」といったイメージを醸成できている好事例です。

T’s Dental Clinic

引用元｜T’s Dental Clinic

T’s Dental Clinicは、町田駅前の歯科医院です。キーワード「町田 歯医者」で上位表示を実現、星評価は4.7（88件）を獲得しています。

必要な情報がすべてGoogleビジネスプロフィールに掲載されているため、来院の意思決定をスムーズに促せていることがうかがえます。

歯科医院がMEO以外に活用するべきWeb施策

MEOに加えて活用すべき集患施策は、次の2点が効果的です。

これらを組み合わせることで、さらなる集患効果が期待できます。

医療ポータルサイト（EPARK歯科など）の活用

医療ポータルサイトは、治療を検討している患者が医院を比較する段階で多く利用されています。

自院のホームページやGoogleビジネスプロフィールが上位表示されていない段階でも、ポータルサイトに情報を掲載すれば比較的早期に認知を拡大できます。また、Web上での露出増加によって「視認性の向上」に貢献するため、MEOにも好影響です。

無料お試しや少額スタートできるポータルサイトも多いため、費用対効果を検証しながら試験的に導入してみるのも良いでしょう。

LINE公式アカウントやオンライン予約システムとの連携

スマートフォンユーザーの利便性を高めるには、LINE公式アカウントの開設と、24時間対応のオンライン予約機能の導入が効果的です。診療内容の案内やリマインド配信、キャンセル防止などに役立ちます。

引用元｜とみい歯科クリニック
引用元｜おくだ歯科

MEOで興味を持ったユーザーをそのままスムーズに予約へ誘導する「次の一手」として活用することが、集患成功のポイントとなります。

まとめ：MEOで歯科医院の集患を加速させよう

歯科医院にとってMEO対策は、地域の患者に見つけてもらうための重要な施策です。Googleビジネスプロフィールの最適化や口コミ管理、写真投稿などを継続すれば、低コストでも効果的な集患につながります。

LINE予約やポータルサイトとの連携を組み合わせて、来院への導線を強化してみてください。