飲食店の集客にTikTokを活用する4つのメリットとは?活用ポイントや事例も紹介

「営業時間中でも空席が目立つ、曜日によって集客に差がある」そんな悩みを抱える飲食店で、TikTokを活用する店舗が増えています。ショート動画の強みは、フォロワーが少なくても多くの人に届く拡散力。

位置情報や予約リンクもつけられるので、動画からそのまま来店につながることもあります。投稿はスマホひとつでOK。コストをかけずに始められるのも嬉しいポイントです。

本記事では、TikTokを使って集客力を高めるための基本的な考え方から運用のコツ、成功事例、注意点までをわかりやすく紹介します。

目次

飲食店の集客にTikTokを使う4つのメリット

TikTokは、飲食店にとってかなり心強い集客ツールです。とくに注目したいメリット4つポイントを紹介します。

飲食店の集客にTikTokを使う4つのメリット
  • 写真よりも“動き”で伝えることで雰囲気や人柄も伝わる
  • エリア表示×位置タグで“近所の人”に届きやすくなる
  • フォロワーゼロでも拡散力のチャンスがある
  • TikTokプロフィールから“即予約”を促す導線づくり


それでは、順番に見ていきましょう。

写真よりも“動き”で伝えることで雰囲気や人柄も伝わる

料理や接客の魅力を伝えるうえで、写真よりも動画の方がリアルな情報を届けやすいです。特に、調理中の様子やスタッフの表情、お客様の笑顔など“動き”がある映像は、店内の活気や人柄までも自然に伝えてくれます。

TikTokでは短い尺でもインパクトのある動画を作れるため、初めてのお客様に安心感や親しみを与えやすく、来店への一歩を後押しできます。

エリア表示×位置タグで“近所の人”に届きやすくなる

TikTokには、投稿された動画を位置情報に基づいて近隣のユーザーに表示する機能があります。そのため、駅名やエリア名などの検索ニーズを狙った投稿で「近場の飲食店」を探している人にピンポイントで届くのが特徴です。

SNSの中でも地理的なマッチング力が高く、地元での認知拡大やリピーターの獲得に大きく貢献してくれます。

フォロワーゼロでも拡散のチャンスがある

「まだフォロワーが少ないし…」と不安に思っている方でも大丈夫!TikTokにはレコメンド機能があり、ユーザーの興味に合わせて動画が自動で表示される仕組みがあります。

そのため、フォロワーが少ない状態からでも、多くの人に見てもらえるチャンスがありますよ。

TikTokプロフィールから“即予約”を促す導線づくり

TikTokのプロフィール欄には、店舗予約サイトやLINEアカウントへのリンクを自由に設置できます。動画に興味を持ったユーザーが、ワンタップで予約に進める仕組みを整えることで、来店までのステップを大きく短縮できます。

導線設計がしっかりしていれば、フォロワー数が少ない店舗でもコンバージョン率を高めることが可能です。

失敗しない!TikTokで飲食店に集客する3つのポイント

「とりあえず投稿してみたけど、反応がイマイチ…」 という方もいるかもしれません。

TikTokで集客を成功させるには、ただ動画を出すだけではなくお客さんに届くように、お店の魅力や個性を戦略的に発信することが大切です。

ここでは、飲食店がTikTokを使うときに意識しておきたい3つのポイントを紹介します。

TikTokで飲食店に集客する3つのポイント
  • 飲食店の世界観を伝える“店舗ブランディング”がカギ
  • 人気の投稿ジャンルをリサーチして選ぶ
  • プロの力を借りて“最初の伸び悩み”を突破する


それぞれの見ていきましょう。

 飲食店の世界観を伝える“店舗ブランディング”がカギ

動画のひとつひとつが「店舗の名刺」になるよう、ブランドイメージを統一することが重要です。店内の照明やBGM、スタッフの服装、テロップの色味やフォントなど細部までこだわることで、視聴者に印象的な「世界観」を届けられます。

こうしたビジュアルの一貫性が、来店前の信頼感につながり「なんか良さそう」と感じる要素になります。

人気の投稿ジャンルをリサーチして選ぶ

どんなに魅力的な動画でも、ジャンル選びを間違えるとスルーされてしまいます。そこで大事なのが、ユーザーにウケている人気ジャンルをリサーチすることが大切。飲食店でよく見られているのは、以下の3つです。

  • あるある動画
    飲食店でありがちなシーンを再現した動画。共感が生まれやすく、思わずクスッと笑える内容が人気
  • 裏側紹介
    仕込みや接客の裏側を見せる動画。普段見られないシーンが“のぞき見感”を生んで、好感度アップにもつながる
  • スタッフ紹介
    店長やスタッフの人柄が伝わる動画。寸劇やちょっとした小ネタなど、気さくな雰囲気が出ると「行ってみたいな」と思ってもらえる

プロの力を借りて“最初の伸び悩み”を突破する 

TikTokは最初の動画が伸びないと、その後の露出も限られてしまいます。初期の投稿で伸び悩むと心が折れてしまうことも多く、結果的に運用が止まるリスクもあるでしょう。

動画の企画や編集をプロに任せることで、世界観を保ちながらクオリティの高い投稿が可能になり、最初の壁をスムーズに乗り越えやすくなります。

バズるTikTok動画の作り方|飲食店でもすぐできる3つの工夫

「動画は投稿してるけど、なかなかバズらない…」と感じるときは、動画の構成や見せ方を少し工夫してみましょう。  ここでは、飲食店でもすぐに取り入れやすい「バズる動画」のコツを、次の3つの視点で紹介します。

飲食店でもすぐできる3つの工夫
  1. 「音・間・構図」など動画の構成要素に注目する
  2. 人気音源×テンポ感で最後まで見てもらう  
  3. サムネイルは“目にとまるかどうか”が勝負 

それぞれ詳しく解説していきます。

「音・間・構図」など動画の構成要素に注目する

再生数を伸ばすためには、「音」「テンポ」「画角」の3点を意識することがとても大切です。

音楽や効果音が動画の内容や雰囲気にマッチしているか、テンポが早すぎたり遅すぎたりしていないか、そして“見せたいもの”が画面中央にしっかり映っているかが重要な判断基準になります。

特に、冒頭の3秒は離脱を防ぐ勝負ポイント。視聴者がスクロールを止めたくなるような構成を意識するだけで、再生数や保存率に大きな差が出てきます。

人気音源×テンポ感で最後まで見てもらう

TikTokでは、テンポ感がとても大切。人気の音源に合わせてリズムよく動画を構成すると、最後まで見てもらえる確率がアップします。

ポイントはこの3つ。

  • 1〜3秒でカットを切り替えるとテンポよく見られる
  • BGMは人気の曲や雰囲気に合ったものを選ぶ
  • テロップはスマホでも見やすい大きさ&配色にする

視聴者の「ながら見」にも対応できるように、パッと見て伝わる動画を目指してみましょう。

サムネイルは“目にとまるかどうか”が勝負

TikTokは基本的に自動再生される仕組みですが、サムネイルの第一印象がその後の視聴率に大きく関わってきます。おすすめの工夫はこちらです。

  • 料理の完成シーンや映える瞬間を切り取る
  • テキストを入れるときは太めのフォント&くっきり色で
  • 文字数は少なめにして、「おいしそう」「気になる」と思わせる

「スクロール中の一瞬で目にとまるかどうか」が勝負なので、視覚的なインパクトを意識すると◎このように「撮影・編集・サムネイル」の3つを意識するだけで、動画の仕上がりがグッと変わってきますよ!

実際に成功した飲食店のTikTok事例3選

TikTokをきっかけに集客に成功した飲食店には、それぞれ違った“魅せ方”や工夫があります。ここでは、以下の3店舗の事例を紹介しますね。

実際に成功した飲食店のTikTok事例3選
  1. 焼鳥どん日垣兄弟(ネタ×キャラ):日常ネタやスタッフのキャラを前面に出して親近感を演出
  2. PLUCK AND PLANT(ストーリー性):経営再建のリアルな背景を発信しファン獲得
  3. 居酒屋 哉月(エンタメ×接客):社長とスタッフの掛け合いによるコント動画がバズり話題に


それぞれの特徴や成功ポイントを詳しく見ていきましょう。

焼鳥どん日垣兄弟(ネタ×キャラ)

焼鳥どん日垣兄弟さんのTikTokはこちら
焼鳥どん日垣兄弟のポイント
  • スタッフの掛け合いや、飲食店あるあるのネタがメイン
  • 親近感がわく動画で、「このお店に行ってみたい」と思わせる内容に
  • フォロワーは29万人!(※2025年5月17日時点)

東京にある焼き鳥店「焼鳥どん日垣兄弟」さんは、TikTokでお店の日常をユーモアたっぷりに発信しています。実際に「TikTok見てきました!」と話しかけてくれるお客さんが1日15人以上とのこと。動画がきっかけで、確実に集客につながっている好例です。

PLUCK AND PLANT(ストーリー性)

PLUCK AND PLANTさんのTikTokはこちら
PLUCK AND PLANTのポイント
  • 正直な経営の様子を包み隠さず発信
  • 店長の人柄や前向きな雰囲気も好印象
  • TikTok開始から1ヶ月で黒字化を達成!

東京・池尻大橋にあるビストロ「PLUCK AND PLANT」さんは、“お店が潰れそう”というリアルな状況からの再起をストーリー仕立てで投稿。

投稿をきっかけにフォロワーは4万人超え。(※2025年5月17日時点)採用活動でも170名以上の応募が集まったそう。お店の裏側やストーリー性って、それだけで強い武器になるんですね。

居酒屋 哉月(エンタメ×接客)

居酒屋 哉月さんのTikTokはこちら
居酒屋 哉月のポイント
  • 社長と従業員の掛け合いで笑いを取るコント風の動画
  • ダンスチャレンジや英語字幕付きの動画も人気
  • 海外のフォロワーも多く、拡散力が高い

名古屋にある「居酒屋 哉月(やづき)」さんは、エンタメ要素たっぷりの動画で大バズり。なんと、TikTokのフォロワーは234万人超え。(※2025年5月17日時点)アルバイトの応募やリピーターも増えていて、求人や採用にも効果的です。

どのお店も、自分たちの“強み”や“キャラクター”をうまく活かして動画にしているのが共通点。あなたのお店でも「うちならではの魅力」を発信することで、きっとファンが増えていきますよ。

TikTok運用の注意点とデメリット

TikTokは手軽で拡散力も高く魅力的なツールですが、うまく使わないと逆効果になることもあります。とくに注意したいポイントは、次の3つです。  

TikTok運用の注意点とデメリット
  1. 個人情報や差別表現など“うっかり炎上”に注意
  2. コメント欄対策で安心運用  
  3. おすすめは“日常の裏側”や“お客様目線”での発信

それでは、順番に見ていきましょう。

個人情報や差別表現など“うっかり炎上”に注意

TikTokは誰でも気軽に発信できる反面、“何気ない一言”や“映り込み”がトラブルを招くことがあります。

たとえば、来店中のお客様が許可なく動画に映っていたり、スタッフの発言が差別的と受け取られたりするような場合には、即座に拡散されてしまう危険性があります。

特に飲食店では「清潔感」や「接客態度」がブランドの根幹をなすため、公開前には必ず複数人で確認する体制を整えることが重要です。

コメント欄対策で安心運用

TikTokではコメント欄が活発に動くため、誹謗中傷のリスクもゼロではありません。そんなときに備えて、あらかじめ以下のような対策を準備しておくと安心です。

  • コメントの非表示設定を使う
  • 不適切なユーザーは通報・ブロック
  • 社内での対応ルールを決めておく

SNSでの運用は、事前の“心構え”と“仕組みづくり”が大切です 。

おすすめは“日常の裏側”や“お客様目線”での発信

多くのユーザーは、おしゃれな映像よりも「親しみやすさ」や「リアルさ」に共感します。

たとえば、開店準備や仕込みの様子、スタッフ同士の会話風景など、普段の“裏側”を見せることでファンの距離が縮まります。また、お客様の目線で「座席から見た景色」「料理が届くまでの流れ」などを撮影すると、来店前の不安をやわらげる効果も期待できます。

特別な演出よりも、ありのままの日常を映すことが、共感と信頼につながる投稿のコツです。

飲食店のTikTok集客でよくある質問

どのくらいの頻度で動画を投稿すればいいの?

理想は週に2〜3本。毎日は難しくても、定期的にアップするとTikTok側でも評価されやすいですよ。

TikTok動画ってスマホだけで作れるの?

はい、基本はスマホだけでOK!アプリ内で撮影・編集・投稿まで完結できるので、初めての方でも安心です。

料理だけを映す動画でも大丈夫?

もちろん大丈夫!でも「どう作ってるのか」「どんな人が作ってるのか」など、“+α”の情報があると、もっと反応がよくなりますよ。

効果が出るまでどれくらいかかる?

動画がバズれば即日で効果が出ることも。ただ、地道に投稿を続けてファンを増やすほうが、長い目では安定しやすいです。

まとめ:TikTokで、あなたのお店の魅力を発信しよう

TikTokは、飲食店にとって心強い味方。動画で料理や接客の魅力を伝えられるだけでなく、以下の3つのポイントにまとめました。

  • 位置情報で来店までスムーズに
  • 外部リンクで予約導線もバッチリ
  • さらに採用活動までサポート

さまzまあな場面でお店の力になってくれるツールです。

実際に、TikTok経由で「予約が増えた」「アルバイトの応募が来た」というお店もたくさんあります。店舗運営とSNS活用がどんどん連動していく流れは、これからますます広がっていきそうです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

飲食店集客.comの代表で、普段はSEOコンサルタントとして活動中。Webメディアを活用した集客を得意としており、2012年から業界に従事。趣味は飲み歩き、好きなお酒はラフロイグ。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次