コラムとブログの違いとは?記事の効果を高めるためのコツ

監修者

つるけん(鶴巻健太) つるけん(鶴巻健太) 新潟SEO情報局長

SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOディレクターとして活動中。

「ホームページで集客したい」と考えたとき、まず思い浮かぶのが記事コンテンツですよね。ただ、いざ書こうと思うと「コラムとブログの違いって何?」「どっちが向いているの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、コラムとブログの違いを分かりやすく説明します。記事の書き方や集客効果を高めるためのコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

コラムとブログの違いは主に4つ

コラム記事とブログ記事はどちらも文章で情報を伝える手段ですが、実は役割が異なります。効果的にホームページを運用するためには、違いを理解して使い分けることが重要です。

以下4つのポイントから、コラムとブログの特徴を見ていきましょう。

  • 視点
  • テーマ
  • 目的
  • SEO対策

視点

コラムは、専門知識や業界のトレンド、事実をもとにした情報提供が基本です。

誰が読んでも納得できるよう、根拠を明確にする点が特徴です。最新の調査結果を交えながら、冷静で客観的な分析を行うことで、企業の信頼性をアピールします。

一方、ブログは個人的な分析や感想が中心です。商品のレビュー記事が良い例です。スペックや機能の解説よりも、「実際に使ってみて、ここが不満だった」「コスパは高いかも」など主観的な意見を重視しています。

テーマ

コラムでは、主にビジネスで特定の分野を取り上げ、深掘りした情報を提供します。専門家しか知らないノウハウを伝えることで、読者に「なるほど!」と感じさせ、関心を高めるのです。

対してブログは、日常生活や個人的な興味・関心に基づいたテーマが多く、読者にとって身近で親しみやすい印象を与えます。たとえば「DIYに挑戦してみました」「ハロウィンパーティー楽しかったです!」などカジュアルな内容がよく見られます。

目的

コラムの主な目的は、見込み客に向けた情報提供と信頼関係の構築です。

商品やサービスに対する理解を深めてもらい、企業のブランドイメージを伝える手段として役立ちます。「この会社は信頼できる」と感じてもらえれば、メルマガ登録や問い合わせの数も増えていくでしょう。

一方、ブログの目的は、日常生活や活動の記録、共感を引き出すことです。

企業のホームページに掲載する場合も、「社員家族と忘年会を開催しました」「社内で勉強会を行いました」といった内容はブログに該当します。親しみやすさや社風を伝えることで顧客との距離を縮める効果があります。

SEO対策

コラムでは、検索エンジンからの集客を意識して、ユーザーが検索しそうなキーワードを盛り込むのが一般的です。

検索結果に表示されやすくなり、アクセス数の増加が期待できます。また、専門性のある情報が多いため、検索エンジンからも信頼性が高いと評価されやすく、上位表示につながるのも特徴です。

ブログはSEOを意識しない記事が多く、キーワードに縛られず自由でカジュアルな表現が使われます。検索流入よりも、SNSでの拡散やリピーターの獲得を重視するスタイルと言えるでしょう。

コラムを投稿するメリット

集客を目的とするなら、ブログよりもコラムの投稿がおすすめです。理由は以下の3点です。

  • 潜在顧客を集めやすい
  • 専門性・権威性をアピールできる
  • 信頼関係を築ける

ひとつずつ見ていきましょう。

潜在顧客を集めやすい

「潜在顧客」とは、課題を抱えているもののまだ商品やサービスが必要と感じていない人、つまり将来的に顧客となる可能性がある人を指します。

課題の解決策などを根拠に基づいてコラムで説明することで、潜在顧客の目に留まりやすくなります。さらに「役立つ情報源」として検索エンジンに評価されれば上位表示され、自然とアクセス数も増えていくでしょう。

定期的に潜在顧客が訪れるようになれば、興味を持った人が顕在顧客へと変わりやすくなり、集客や売り上げの安定に繋がります。

専門性・権威性をアピールできる

コラムは専門的な情報を扱うため、企業の権威性をアピールするのに効果的です。「権威性」とは、その分野での知識や技術・実績が社会的に認められ、信頼や影響力を持っている状態を指します。

Googleは検索ランキングの要因として「E-E-A-T」を挙げています。

関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。

引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

テーマに精通した人が書いたコラムは評価されやすく、検索からの集客効果が期待できるのです。

さらに、ターゲットに「この人は詳しい」と印象付けることで、企業のファンやリピーターの獲得にもつながります。競合との差別化を図るためにも、ブログよりコラムの投稿がおすすめです。

信頼関係を築ける

ブログは個人的な感想が中心のため、共感を引き出しやすい反面、信頼性の面ではやや弱いといえます。

コラムではビジネスや実生活に役立つ情報を発信するため、読者にとって「頼りになる情報源」として認識される可能性が高まります。

コラム内のCTAでメルマガ登録やイベント告知などを通じて、読者を段階的に育成しやすいのがメリットです。信頼性のある情報を積み重ねていけば、長期的なファンやリピーターが増え、安定した集客や売上に結びつけられるでしょう。

コラムの代表的な記事構成

コラムを書く際は、読者にとって読みやすく、伝わりやすい構成を選ぶことが大切です。コラムでよく使われる記事構成は以下の3種類です。

  • PREP法
  • 起承転結
  • 序破急

それぞれ強みが異なるので、内容に合わせて使い分けてみてください。

PREP法

PREP(プレップ)法は、結論から述べ、理由や具体例を示し、再度結論で締めくくる構成です。

  • P(Point):まず結論を提示し、テーマの要点を明確にします。
  • R(Reason):結論の理由をわかりやすく説明します。
  • E(Example):具体例を示し、さらに説得力を持たせます。
  • P(Point):再び結論を述べ、理解を促します。

結論を先に伝えるため、忙しい読者でも瞬時にポイントを把握できる点がメリットです。詳しい内容を知りたいユーザーは読み進めていくため、ページ滞在時間の改善も期待できます。

PREP法はコラムだけでなく、LP(ランディングページ)やインタビュー記事、事例紹介などにも使いやすいので、覚えておくと便利です。

起承転結

「起承転結」は、日本の伝統的な文章構成ですね。

  • 起(導入):問題提起や背景説明を行います。
  • 承(展開):詳しい内容を解説します。
  • 転(変化):少し視点を変え、話にアクセントを加えます。
  • 結(まとめ):結論や要点を述べます。

昔話「笠地蔵」を例に考えてみましょう。貧しいながらも心優しい老夫婦が主人公です。

大みそかに、おじいさんが笠を売りに行きます(起)。売れ残った笠を、寒そうなお地蔵様にかけてあげます(承)。その夜、お地蔵さまたちが家にやってきます(転)。戸を開けた夫婦は米や餅を見つけ、楽しい正月を迎えることができました(結)。

起伏があるため読者の関心を引き続けやすく、理解を深めたい場合にも適しています。集客のコツを解説する記事であれば、「集客に失敗→考えられる理由→具体的な対策→成功」といった流れにすれば、飽きずに読み進めてもらえるでしょう。

序破急

「序破急(じょはきゅう)」は、短いながらもインパクトのある記事に仕上がります。

  • 序(導入):テーマや背景を簡潔に述べます。
  • 破(展開):根拠や持論、具体例を説明します。
  • 急(結論):結論をまとめ、読者に強い印象を残します。

4段落構成の「起承転結」と似ていますが、転の部分を省略して結論へ早く導くため、テンポよく話を進められるのが特徴です。

丁寧に解説したい時は起承転結、端的に説明したい時は序破急、と使い分けるとよいでしょう。

特に、ニュースやトレンド情報を迅速に伝えたい記事に向いています。

「序」で問題やテーマを提示し、「破」で調査結果や解決策を説明し、「急」で全体を総括する流れです。他社に先駆けて素早く情報提供したいなら、序破急をぜひ活用してください。

効果的なコラムを書くためのポイント

せっかくコラムを書くなら効果をできる限り高めたいですよね。集客や信頼構築に繋げるためのポイントをまとめました。

  • ニーズに合ったテーマを選ぶ
  • 論理的な文章を意識する
  • 最新情報を提供する

ニーズに合ったテーマを選ぶ

コラムのテーマは「自分が書きたいこと」ではなく、「見込み客が求めている情報」を選びましょう。

必要とする情報を提供すれば記事を最後まで読んでもらいやすくなり、問い合わせや購買行動にもつながりやすくなります。

キーワードの検索ボリュームや競合の多さなどを意識すると効果的ですが、手作業では時間と労力がかかってしまいます。そのため、「ラッコキーワード」などのキーワード抽出ツールを使うのがおすすめです。

ラッコキーワードは無料で利用可能で、会員登録も不要です。

キーワードを入力するだけでGoogleサジェストを一覧表示してくれます。検索結果から関連性の高いキーワードや検索数の多いキーワードを選ぶと良いでしょう。

また、共起語や同義語、類似語も取得できるので、ニーズを深く理解するのにも役立ちます。

論理的な文章を意識する

コラムでは論理的な文章を意識し、読者が納得できる情報を提供することが重要です。

先述した「PREP法」「起承転結」「序破急」を活用するとわかりやすく整理できます。具体例やデータを交えて順序立てて説明し、信頼性を高めましょう。

ただし、情報を詰め込みすぎると専門的になりすぎ、読みにくくなってしまうため注意してください。

専門用語を使用する場合は簡単な解説を入れたり、紹介したツールは操作手順を載せるなど工夫しましょう。専門性とわかりやすさのバランスを保つことが、読者の理解と満足度を高めるポイントです。

最新情報を提供する

コラムは一度書いて終わりではなく、定期的に更新しましょう。

業界のトレンドやデータは日々変わるため、古い情報のままでは信頼性を損なう恐れがあります。最新の調査レポートや法律の変更点など新しい情報を加えて、記事の価値を高めましょう。

また、網羅性にも意識してください。

競合サイトをチェックし、自サイトに記載されていない情報を取り入れます。情報量を増やせばユーザーのニーズを満たせますし、検索エンジンにも評価されやすくなり、集客効果がさらに高まるでしょう。

リライトする際は、掲載順位が20位前後の記事を優先するとよいでしょう。適切に加筆修正すれば、1ページ目(10位以内)にランクインできる可能性があります。

掲載順位を知るには、Googleサーチコンソールを使います。「検索パフォーマンス」→「検索結果」から、「平均掲載順位」をチェックしてください。

デフォルトではクエリ(キーワード)の結果になっているため、「ページ」タブをクリックします。ページごとの「掲載順位」「クリック数」「表示回数」が表示されるようになります。

インパクトの大きい記事から優先的に取り組みましょう。

まとめ

同じ「記事」でもコラムは、ブログよりも集客やブランドイメージの向上に大きく貢献するコンテンツです。

テーマ選びや論理的な構成、最新情報の更新といったポイントを押さえて、読者にとって価値の高い記事を作成しましょう。ターゲット層との信頼関係を築き、最終的には問い合わせや購買行動に繋がりやすくなるでしょう。

読者ニーズを捉えたコラムを定期的に投稿し、ホームページの集客効果を高めていきましょう。

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この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

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