【SEO対策】内部リンクの最適な数は?多すぎるとリスクが伴う!

監修者

つるけん(鶴巻健太) つるけん(鶴巻健太) 新潟SEO情報局長

SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOディレクターとして活動中。

内部リンクはSEOに効果的とよく言われるため、「多ければ多いほどいいのかな?」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、むやみに増やすとユーザーや検索エンジンからの評価が下がり、検索順位の低下を招く危険性があります。

今回は内部リンクについて、最適な数やGoogleの公式見解、効果的な貼り方を解説します。せっかくの施策が逆効果にならないよう、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

SEO的に内部リンクは何個までが適切?目安の数について

内部リンクは多すぎると逆効果なのは分かりました。しかし「多すぎる」とはどの程度なのか、具体的な数字が気になりますよね。

Googleは最適な数を明確に定めてはいませんが、ヒントを提供しています。

Googleの見解「ユーザー体験を最優先する」

Google のリンクに関するベスト プラクティスには、内部リンクについての基本的な考え方が示されています。

関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも 1 つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨されます。そのページの内容を読者に理解してもらうために役立つ、同じサイト上の別のリソースは何かについてコンテキストを踏まえつつ検討して、それらのページへのリンクを追加します。

1 ページあたりに含まれるリンクの数に関して、理想的な値というものはありません。 ただ、リンクの数が多すぎると感じる場合、実際にそうである可能性が高いと言えます。

リンクのすぐ隣にリンクを配置しないでください。読者がリンク同士を識別しにくくなります。また、それぞれのリンクの前後のテキストが失われることになります。

引用:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

要するに、Googleが推奨しているのは「ユーザー体験を最優先にして内部リンクを配置すること」です。

内部リンクの数目安は1見出しにつき1つ

Googleの見解を踏まえると、リンク数に明確な上限はなく、記事の内容や目的に応じて設定する必要があります。とはいえ、「どれくらいが適切なのか分かりにくい…」と困ってしまう方も多いでしょう。

一つの目安として、1つの見出しにつき1〜2個の内部リンクを設置するのがおすすめです。

3,000文字前後の記事であれば、全体で4〜8個のリンク配置がバランスよく感じられるでしょう。内部リンクを貼る前に、「ユーザーの理解や利便性を高めるか?」を考えてみてくださいね。

SEO効果を高める内部リンクの貼り方

SEO効果を高めるために、内部リンクを貼る際に意識したいポイントをまとめました。

  • 関連性のある記事を選ぶ
  • 検索意図と合致させる
  • 重要なページにリンクを集める 
  • リンク先の内容が分かるようにする
  • アンカーテキストにキーワードを含める
  • リンク切れを避ける

新しい記事だけでなく、過去の記事も定期的に見直してみてください。

関連性のある記事を選ぶ

内部リンクを貼る際には、必ず関連性の高い記事を選ぶようにしましょう。

特に記事の下部にリンクを配置すると、自然な流れで次の記事へとアクセスを促せます。読者が「役立ちそうな記事がある。読んでみよう」と感じれば、滞在時間や回遊率の向上につながるでしょう。

さらに、関連する記事を適切にリンクし合うことで、検索エンジンに「このサイトは専門性が高い」と評価されやすくなります。専門性は検索エンジンがコンテンツを評価する重要な要素ですから、サイト全体の評価も高まりやすくなります。

結果として検索ランキングが上昇し、さらに多くのユーザーの目に留まるため、アクセス数の増加にもつながるでしょう。

検索意図と合致させる

リンク先の内容が、読者の求めている情報と一致しているかどうかも重要です。

ユーザーが検索キーワード(クエリ)を入力する際の目的やニーズを「検索意図」と言います。たとえば「SEO 基本」というクエリに対しても、「SEOの基本概念を知りたい」のか、「具体的な改善策を探している」のか、人によって異なります。

Googleは「ユーザーファースト」の理念を掲げているため、リンク先もユーザーの意図に応えられる記事であることが理想です。

検索意図を把握する方法は、実際に検索結果の上位に表示されているページをチェックするのがおすすめです。上位ページはユーザーのニーズを満たす情報を提供しており、記事本文だけでなく内部リンクも参考になります。

読者が読み進めたくなるようリンクを設定すれば、ユーザー満足度が高まり、SEO効果も得られやすくなります。

重要なページにリンクを集める

内部リンクを貼る際は、重要なページにリンクを集めるようにしましょう。ユーザーが自然にサイト内を回遊し、特定のページにアクセスが集まります。

商品の説明ページやお問い合わせページなど、コンバージョンに結びつきやすいページを優先してリンクするとよいでしょう。ユーザーの行動を促しやすくなるため、サイト全体のパフォーマンスも向上します。

また、多くのリンクが集まるページは、検索エンジンに対して「このページは価値が高い」というシグナルを送ることができ、SEO的な評価にもつながります。

リンク先の内容が分かるようにする

アンカーテキスト(リンクテキスト)はつい適当に書いてしまいがちですが、Googleはアンカーテキストの文面もチェックしています。実際、Google 検索セントラルでは以下のように書かれています。

良いアンカー テキストとは、内容が具体的で、適度に簡潔で、テキストが掲載されているページとリンク先のページの両方に関連があるテキストです。リンクに文脈を与え、読み手の期待に沿うものです。 アンカー テキストが良好であるほど、ユーザーはサイト内のナビゲーションが容易になり、Google はリンク先のページ内容を把握しやすくなります。

引用:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

ポイントは、アンカーテキストを読むだけでリンク先の内容が想像できるかどうかです。「こちら」や「記事」といった曖昧な表現は避け、具体的な内容を反映した表現にしましょう。

テキストが単独で文脈を理解できるかを意識してください。リンクのクリック数が改善される上に、Googleもリンク先の内容を把握しやすくなります。

アンカーテキストにキーワードを含める

アンカーテキストには、リンク先ページの内容を表すキーワードを含めましょう。ユーザーにも検索エンジンにもリンク先の情報が伝わりやすくなり、SEO効果が期待できます。

キーワード選びに悩んでしまうかもしれませんが、記事のタイトルに上位表示を狙っているキーワードが含まれているはずです。大半の場合、タイトルをそのままアンカーテキストに使えば問題ありません。

ただし、キーワードを過剰に使うと不自然に見えて、スパム扱いされるリスクもあるため、注意が必要です。

強調したいキーワードがある場合でも、文章の流れを最優先にし、読者にとって読みやすく役立つアンカーテキストを心がけましょう。

リンク切れを避ける

リンク先のページが削除されたり、URLが変更されたりすると、ユーザーが情報にたどり着けなくなります。さらに、検索エンジンから「管理が行き届いていないサイト」と見なされてしまいます。

検索エンジンは定期的にメンテナンスされ、ユーザーに役立つサイトを高く評価するため、検索順位が下がってしまうでしょう。そのため、リンク切れが発生していないかを定期的にチェックするようにしてください。

リンクが多いと一つひとつ確認するのは大変なので、ツールを活用するのがおすすめです。

WordPressを使っている場合は「Broken Link Checker」というプラグインが便利です。投稿や固定ページ内のリンク切れを自動的に検出してくれるため、手動での確認が不要になりますよ。

内部リンクの貼りすぎはSEOに悪影響?数が多すぎると生じる4つのリスク

「内部リンクは多いほうがSEO的によい」と考えがちですが、実は貼りすぎると次のようなリスクが発生します。

  • サイトパフォーマンスが低下する
  • 重要なページが検索結果に表示されない
  • 検索順位が下がる
  • ペナルティを受ける

具体的に解説していきます。

サイトパフォーマンスが低下する

内部リンクは、ユーザーに次に読んでほしい記事を案内でき、適度に設置されていると親切なナビゲーションとして機能します。

しかし、リンクが多すぎると「どれを読めばいいのかわからない」「本文に集中できない」といった印象をユーザーに与えてしまいます。

また、過剰なリンクはページの読み込み速度を低下させ、ページ全体が重くなる原因にもなるでしょう。読み込みが数秒遅れるだけでもユーザーはストレスを感じやすく、離脱する可能性が高まります。

サイトの回遊率や滞在時間も低下し、結果としてGoogleからの評価も下がってしまうのです。

重要なページが検索結果に表示されない

クローラーはサイトの構造を解析し、多くのリンクが集まるページを「重要」と判断する傾向があります。内部リンクの配置によっては、クローラーがページを正しく評価できなくなってしまうのです。

たとえば、同じテーマのページAとページBが存在するとしましょう。運営側はページAを優先的に見てもらいたいと考えている場合でも、ページBに多くのリンクが集まると、クローラーがどちらを重要と判断するか迷ってしまいます。

同一サイト内の複数ページが同じキーワードや検索意図で競合し合う状態を「カニバリゼーション」と呼びます。結果として、意図したページが検索順位で不利になるリスクが高まるのです。

検索順位が下がる

無計画に内部リンクを設置すると、関連性が薄いリンクや無意味なリンクが増えてしまうかもしれません。

しかし、Googleは以下のような誘導行為をポリシー違反とみなします。

  • URL とホームページが微妙に異なるウェブサイトを複数用意し、特定の検索キーワードに関してリーチを最大化する
  • 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する
  • サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的として生成されたページ
  • サイト内における階層が明確に定義されていないため、構造としては検索結果の一覧に近く、内容が類似する複数のページ

引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

ユーザーにとって役立たないリンクが多ければ、検索エンジンは「ユーザーの期待に応えられていない」と判断し、サイトの評価が下がりやすくなるのです。

ペナルティを受ける

不自然な内部リンクは、Googleのアルゴリズムによってスパムとして扱われるリスクがあります。特に、キーワードを乱用したアンカーテキストはポリシー違反と判断されてしまいます。

可能な限り自然に記述し、リンク先のページに関連したキーワードを詰め込むことは避けてください(キーワードの乱用は、スパムに関するポリシーに違反することに注意してください)

引用:Google の SEO リンクに関するベスト プラクティス | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

ペナルティを受けると検索結果での順位が大幅に下がるだけでなく、ページがまったく表示されなくなることもあるため、注意が必要です。

まとめ

内部リンクはただ数を増やすだけではあまり効果がなく、むしろ過剰なリンクはサイトのパフォーマンスや検索順位に悪影響を及ぼす可能性があります。

リンク先との関連性や検索意図、そしてわかりやすいアンカーテキストを意識することで、読者にとって役立つ動線を作りましょう。回遊率や滞在時間が向上することで、Googleからの評価も高まります。

ぜひ記事を参考に、内部リンクの最適化に取り組んでみてください。

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この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

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