「大手ハウスメーカーには広告費でかなわない」「限られた予算でどうやって集客すれば」など、小さな工務店では集客について悩むことが多いのではないでしょうか?
実は小さな工務店には、地域のつながりが深いからこそできる、効果的な集客方法があります。
大手にはできないきめ細やかなサービスや、地域の特性を熟知した提案力を武器とすれば、小さな工務店でも『選ばれる工務店』となれますよ!
この記事では、地域で頑張る工務店オーナー向けに、無理なく始められるオンラインとオフラインそれぞれの具体的な集客戦略について解説していきます。
【小さな工務店向け】WebサイトやSNSを使ったオンライン集客の方法3つ
近年、住宅検討者の多くがインターネットで情報収集を行っています。そのため、小さな工務店であってもWeb上での存在感を高め、認知を得ることが重要です。
- Webサイトで施工事例を載せたブログを更新する
- SNSを使って情報発信する
- Googleビジネスプロフィールを利用する
ここでは、オンライン集客で効果が期待できる3つの方法を紹介します。
Webサイトで施工事例を載せたブログを更新する
地域密着型の工務店でも、Webサイトの利用は必要不可欠です。SEO対策をし、上位表示を獲得すれば、検索から知ってもらうことも可能です。
Webサイトでは施工事例やお客様の声など、チラシやパンフレットなどで伝えきれない情報を多くの人に伝えられます。
また、ブログのように施工事例などを紹介していくのも効果的です。お客様は最新の情報やいろいろなパターンの施工事例を見られるため、興味を持ってくれやすくなります。自社で制作できない場合は、プロに依頼してでもWebサイトを作っておくと、より多くの集客に繋がります。
SNSを使って情報発信する
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSは、無料で簡単に始められる集客方法のひとつです。
完成した家や工事の様子、こだわりの素材などの写真を載せて投稿すれば、視覚的にもわかりやすく、魅力的に伝えられます。ハッシュタグもうまく使っていくと、特定のエリアで探している人たちの目にも止まりやすいですよ!
Googleビジネスプロフィールを利用する
「工務店 ○○市」などで検索されたとき、地図と一緒に上位に表示されるのがGoogleビジネスプロフィールです。最初に目につきますし、近くの店舗を探すときにも便利なので飲食店を探すときなどに使った経験がある人も多いでしょう。
Googleビジネスプロフィールは、営業時間、所在地、連絡先などの工務店の基本情報だけでなく、施工事例の写真やお客様からの口コミも掲載できます。
さらにWebサイトと違い、無料で登録・運用が可能なので、あまりお金をかけずに集客を始められる点が魅力です。
【小さな工務店向け】チラシやイベントを活用したオフライン集客の方法3つ
デジタル化が進む現代でも、地域密着型の工務店にとってはアナログなオフライン施策も依然として強力な集客手段です。
とくに地元に根ざしたターゲットに向けては、顔が見える活動の方が安心感を持ってもらいやすく、問い合わせにもつながります。
- 低コストで効率的にチラシ配布をする
- 見学会などのイベント企画する
- 地域イベントや協賛で認知度を上げる
ここでは、実践しやすく効果が期待できる3つのオフライン集客方法を紹介します。
低コストで効率的にチラシ配布をする
チラシは従来からある集客方法ですが「ただ量を配布すればいい」という考え方はやめましょう。効果を高めつつも、効率的にチラシを配布するために、まずはターゲットとなるエリアや顧客を絞り込んでください。
たとえば、下記のようなターゲットのニーズに合わせたアプローチが重要です。
- 築20年以上の住宅が多いエリアにリフォームのチラシを配布
- 新興住宅地に外構工事のチラシを配布
- 子育て世代が多い地域に子供部屋のリフォームのチラシを配布
- 空き家が目立つ地域に空き家リノベーションのチラシを配布
また、地域の公共施設や商業施設にチラシを置かせてもらうことも効果的です。
見学会などのイベント企画する
住宅を建てたり、リフォームをしたりと高額な買い物を検討する際は、やはり実際見てみたいと思う人は多くいます。
実際にお客様の目で品質を見てもらえるように、見学会やイベントなど、気軽に参加できる催しを開催するのもおすすめです。
当日足を運んでくれた人は、少なからず施工に興味があるか、検討している人たちです。施工のこだわりや設計の工夫などを直接伝えて、印象に残るようにしましょう。
お客様の温度感を直接感じながら説明できるため、成約率も高くなります。オフラインでのイベントは、地域密着型のちいさな工務店にとって、とても大事な集客の場です。
地域イベントや協賛で認知度を上げる
地元のお祭りや地域開催のイベントなど、地元のひとたちが集まるイベントでの協賛も知名度を上げるのに効果的です。
今はまだ家づくりを検討していない、いつかは考えているなどの「未来の顧客」に向けて、工務店を知ってもらえる機会にもなります!ブースとして出店できる場であれば、気軽に話せる雰囲気をつくるなどの工夫もしましょう。
今すぐ顧客にならないとしても「あのとき見かけた工務店」と、お客様の記憶に残っていれば、将来的な問い合わせにつながる可能性もあります。
口コミや紹介を増やす仕組みづくりのコツ4選
「ネットで調べたら口コミがよさそうだったので」「ご近所さんに聞いて」といった言葉は、小さな工務店にとって最大の信頼の証です。
口コミや紹介は、信頼と実績があってこそなので、広告や情報発信以上に価値があります。口コミや紹介が自然に広がるような仕組みを意識しましょう。
- 顧客満足度を高める
- 紹介キャンペーンを取り入れる
- SNSで拡散してもらう
- MEO対策を行う
ここでは、仕組みづくりについて具体的な4つの方法を紹介していきます。
顧客満足度を高める
小さな工務店でのもっとも効果的な集客方法は、既存顧客からの口コミや紹介です。そのためには、施工品質はもちろん、アフターフォローにも力を入れ、顧客満足度を高めていきましょう。
定期的なメンテナンスの案内や季節ごとの住まいのアドバイスなど、施工後も継続的にコミュニケーションを取る必要があります。
施工後もお客様との関係を大切にし、次の顧客へとつなげていきましょう!
紹介キャンペーンを取り入れる
既存のお客様からの紹介を促進するために、紹介キャンペーンの実施も効果的で「友達紹介で商品券をプレゼント」など、特典をつけるのもおすすめです。
特典を付ける場合は、紹介者だけでなく紹介された人にもメリットがあるようにすると、紹介してもらいやすくなりますよ!工事が終わった後のお礼状に、さりげなく紹介制度の案内を同封するのも一つの手です。
SNSで拡散してもらう
完成した住宅をSNSで紹介して拡散してもらえれば、多くの人の目に止まります。もちろん、お客様の許可を得てからSNSにアップしましょう。
さらに、お客様にもその投稿を拡散してもらったり、お客様自身で投稿してもらったりすれば、より現実味を持って他の人に伝わります。
SNSへの投稿などを依頼する際は、あくまでも自然にそれとなく促すようにしましょう。
MEO対策を行う
Googleビジネスプロフィールへの口コミは、紹介や信頼を得るうえで非常に重要になります。とくに、Googleマップ上で工務店を検索したときに上位表示されるかどうかに関わってくるのが「MEO対策」です。
お客様に「口コミを投稿していただけると嬉しいです」と丁寧にお願いするだけでも、MEO対策として十分効果があります。
口コミが増えれば、地域での信頼度も高まり、検索経由での問い合わせにつながるかもしれません。また、口コミに対してしっかり返信することで、対応の丁寧さや誠実な姿勢も伝わりやすくなります。
Googleビジネスプロフィールは、無料で登録や運営が可能なので、気負わず気軽に始めてみるのがいいでしょう。
小さな工務店の集客に必要な5つの戦略
小さな工務店が地域で選ばれるためには、ただやみくもに広告を出すのではなく、戦略的な集客が欠かせません。
- 地域密着型の集客を考える
- 自社の強みやコンセプトを明確にする
- 顧客ターゲットを絞り込む
- オンラインとオフライン両方で集客する
- 競合との差別化をする
大手企業にはない「地元密着の強み」を活かしながら、限られた予算でも成果につながる5つの集客戦略を紹介します。
1.地域密着型の集客を考える
小さな工務店の強みは、やはり”地元とのつながり”です。施工エリアを絞り込み、地域に根ざした情報発信をすれば、親近感や信頼感が生まれやすくなります。
地域の住民から「工事を頼むならあの工務店さん」と認識されることを目指しましょう!地域の掲示板やローカル紙で施工事例を紹介したり、地元のイベントに協賛したりするのも有効です。
2.自社の強みやコンセプトを明確にする
競合が多い中で埋もれないためには、自社の特徴を明確に伝えることが重要です。
たとえば「自然素材を使った注文住宅が得意」「古民家再生の実績が豊富」といった独自の強みを言語化しましょう。家を建てたいと思っている人は「こんな家にしたい」などのイメージを持っています。
工務店のコンセプトがはっきりしていれば、お客様側としても工務店を選びやすくなり、集客だけでなく顧客満足度の向上にもつながります。
3.顧客ターゲットを絞り込む
顧客はすべての人を対象にせず、自社の強みを最大限活かせるように絞りましょう。「共働き夫婦」「子育て世帯」「セカンドライフを楽しむシニア層」など、具体的なペルソナを設定してください。
絞ったターゲットが、何を求めているのかを理解した上でアプローチを考えれば、相手に刺さる集客が可能になります。
4.オンラインとオフライン両方で集客する
現代の集客では、オンライン集客とオフライン集客の両方をバランスよく行うことが重要です。近年は、インターネットで情報収集してから来店するというお客様が増えています。WebサイトやSNSなどを活用してオンライン上でも、しっかりと存在感を示していきましょう!
しかし、小さな工務店の強みは「地域密着型」です。チラシやイベントの協賛などオフラインでの地道な活動も忘れてはいけません。
5.競合との差別化をする
同じ地域に複数の工務店がある場合は、他社との違いを明確に打ち出して差別化を図ります。価格や品質はもちろんのこと、デザイン、保証、アフターサービスなど、自社の強みとなる部分を前面に押し出してアピールしていきましょう。
他社と同じようなことだけでは埋もれてしまうので、自社の強みを言語化しておくことが大切です。
まとめ:小さな工務店の集客は地域の認知度を高めるのがコツ
小さな工務店の集客において重要なのは、地域での認知度と信頼性を高めることです。時代の流れに沿ったWebやSNSを使ったオンライン施策も大切ですが、従来通りのチラシやイベント、口コミなどのオフライン施策も忘れてはいけません。
両方を組み合わせれば、より多くの人に知ってもらえるきっかけが生まれます!
「地域で見かける」「名前を聞いたことがある」などの状態を作っていくのが理想です。コツコツと地道に積み上げた認知度が、やがて信頼につながり、紹介や問い合わせへとつながっていきます。
小さな工務店には、大手ハウスメーカーにはない魅力があります。顔の見える関係性、地域への深い理解、迅速な対応など強みを最大限に活かして、地域に愛される工務店を目指していきましょう!