Gemini(Google Bard)をSEO対策に活用する方法3選

この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

Chat GPTなどの生成AIが話題になる中、一方ではGemini(ジェミニ)を使ったSEO対策が注目されています。Webコンテンツを改善したいと思いながらも、高額なWeb集客ツールやSEO対策にためらう方は多いでしょう。そこで、無料で使えるGeiminiのSEO機能が役に立ちます。

この記事では、Geminiの特徴やSEO対策への活用法を紹介します。

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

Gemini(旧Google Bard)の特徴とは?

Gemini(ジェミニ)は、Googleが開発した対話型のAIです。LLM(大規模言語モデル)がベースとなっていて、何か質問をすると膨大なデータから情報を教えてくれます。

生成AIとは?

生成AIとは、文章や画像などを編集・要約したり作成したりするAIのこと。

LLMとは?

LLM(エル・エル・エム)とは、Large Language Model(大規模言語モデル)を略したもの。膨大な数の言語データがプログラミングされているAIで、大量の言葉を知っているAIという意味。

とくにGeminiは、最新のトランスフォーマーが使われているため、高度なディープラーニング(深く学習すること)の能力があります。自然な会話をしながら、答えを導き出すのが得意です。ちなみにトランスフォーマーとはGoogleが開発したAIシステムで、言語を解釈したり翻訳したりする能力のことです。ChatGPTにも採用されています。

なお、GeminiはGoogleアカウントがあれば、誰でも簡単に使えます。Webブラウザーとスマホアプリと両方に対応です。GoogleのメニューからGeminiを選択してログインできます。

Geminiウェブアプリにログインする

GeiminiとGoogle Bardの関係

Geminiは別名Google Bard(グーグルバード)とも呼ばれています。Google BardはGeminiの初代にあたるAIで、2023年11月にGoogle Bardがバージョンアップされて、Geminiという名前に変わったのです。

昔からBardを使っている方は、GeminiのことをBardと呼ぶこともあり、双方の機能に大きな違いはありません。GeminiはBardでもあり、Bard=Geiminiと考えてよいでしょう。

Gemini (旧Google Bard)をSEO対策に活用する方法3選

GeminiをSEO対策に活用する方法は3つあげられます。

Gemini (旧Google Bard)をSEO対策に活用する方法3選
  • ターゲットを見直す
  • テーマ・KWをピックアップしてもらう
  • コンテンツの素材を探してもらう

ターゲットを見直す

ターゲットを見直すことで、Webコンテンツの改善やユーザー体験の向上、さらにはビジネスの目標達成・売上向上へとつながります。ターゲットを定めることは、自社の強みを見出すききっかけにもなります。

では、どうやってターゲットを見直せばよいでしょうか。SEO担当者に相談するような気持ちでGeiminiに聞いてみましょう。

ターゲットに関する質問例をいくつか見ていきます。

ターゲットの質問事例

「ターゲットがわからない時はどうすればよいですか」

例えば、ターゲットがよくわからない時は、Geminiは自社の商品・サービスを見直すことを提案しています。上記は回答の一部ですが、SEOに取り組むヒントになります。「うちの商品やサービスの価値っていったい何なの?」「ユーザーは何を気にいってるの?」と振り返って、強みを探ってみましょう。

仮に、取り扱っている商品がオーガニック商品だとすれば、以下のように質問してみる方法があります。

「オーガニック100%の商品には、どんなターゲットが効果的でしょうか。」

この回答では、まず健康志向が高い層を狙うのがよい、とのことです。ここから続けて、ターゲットを定めるために、健康志向が高い年代をついでに聞いちゃいましょう。

「健康志向が高いのは何歳代でしょうか。」

Geminiは、年齢層を問わず幅広い年代でオーガニックや健康への関心度が高いとあります。すごいことに、さらに年代別の関心ごとをまとめてくれました。

年代別に見ると・・・、20代は美容・ダイエット。30代は子育てや体調管理、40代は更年期、50代以上は老後の健康維持といったテーマに関心が集まっています。各年代のニーズと自社商品との相性から、ターゲットを定めていけるのです。

テーマ・KWをピックアップしてもらう

サイトのテーマやKWを最適化することで、Googleの検索結果で上位が狙いやすくなり、顧客の獲得へとつながります。顧客が増えるほど、有料サービスや高額プラン、月額会員への道も開けてくるでしょう。

テーマを調べる質問事例

「人気のヨガ教室のテーマにはどのようなものがある?」

ヨガ教室のテーマをGeminiで調べてみると、運動系、リラックス系、瞑想系などヨガの目的別に豊富なテーマが表示されます。ヨガ教室の各種コースのネーミングや単発イベント、広告・チラシのタイトルなと経営戦略を練るのに使えます。

「郊外で戸建て賃貸を宣伝するテーマは何がよいか」

郊外で戸建てを売りたい不動産なら、ファミリー、シニア、単身者などターゲット層に合わせたテーマを提示してくれます。これらのテーマをヒントとして、ページのタイトルやキャッチコピーのアイデアになるでしょう。

KWを調べる質問事例

「30代女性をターゲットにしたヨガ教室のKWは何?」

ヨガ教室のキーワードを30代女性で調べると、体型やダイエット、ボディメイク、体型維持というように、美しくなりたい女性が多いことがわかります。そうした女性の美意識や願望をそそるキーワードを、サイトにたくさん挿入してみましょう。

「ビール好きの30代男性をターゲットにした居酒屋のKWが知りたい」

30代男性にビールをすすめたい居酒屋は、Geminiによるとクラフトビール、地ビール、輸入ビールなどのキーワードが効果的。隠れ家や個室、カウンターをアピールする方法もあるなと、お店づくりにも役立ちます。

コンテンツの素材を探してもらう

Geminiはマルチモーダルの生成AIです。テキストだけでなく、画像・動画・音声などコンテンツ素材のリサーチにも活用できます。ここで、フリー画像を入手する方法や、画像のアイデアをGeiminiに聞いてみます。

フリー画像を探す質問事例

「フリー画像はどこで入手できますか?」

サイトで使う画像を探したい時は、フリー画像の入手方法を調べることも可能です。GeminiがGoogleで人気のフリー画像サイトを紹介してくれます。表示された画像をクリックすると情報を調べることができます。

画像の素材を探す質問事例

「30代女性に人気のヨガマットの画像を教えて」

例えば、ヨガ教室のWebコンテンツの素材に、人気のヨガマットの画像を載せる方法もあります。教室で使えば雰囲気づくりになったり、満足感を与えたりで価値が高まります。オフラインで会員向けに販売する戦略もありです。

「1人暮らしで人気のワンルームマンションの画像を教えて」

1人暮らしで人気のマンションの画像をGeminiで検索すると、部屋や建物の写真だけでなく宅配ボックスや建物周辺の画像も表示してくれます。こういう画像も使えるな。とアイデアが得られるでしょう。

「人気の居酒屋メニューの画像を教えて」

飲食店のWebサイトなら、メニューの画像例をGeminiで探してみましょう。Google検索エンジンが選ぶ画像ですから、SEOでも力を発揮してくれそうです。画像のキャプションも同時に表示されますので、参考にしながら効率よくWebページが作成できます。

Gemini(旧Google Bard)とChatGPTの違いを比較

ChatGPTもLLM(大規模言語モデル)の対話型AIです。ここで、GeminiとChatGPTの違いを比較していきます。以下にGeminiとChatoGPTの違いをまとめました。

GeminiChatGPT
知名度日本ではあまり知られていない国内外で知名度が高い
開発元GoogleOpen AI
得意分野ディープラーニング、マルチモーダル、要約、Google検索テキスト、コーディング、文書作成、文章編集、情報要約
料金無料版と有料版無料版と有料版
アクセスの容易度Googleアカウントが必要Googleブラウザーで利用可能メールアドレスの登録でログイン可能

GeimintとChatGPTの大きな違いは、まず知名度です。両者を比べた時に、ChatGPTの方が知っている人が多いのが現状です。ChatGPTの方が知名度が高いのは、Geminiの日本語への対応が遅かったからだといえます。

そして、最も大きく異なるのが開発元です。ChatGPTはOpen AI(オープン・エーアイ)という米国のスタートアップが開発したAIです。巨大ITのMicrosoftがバックについています。Geminiはといえば、こちらも巨大ITのGoogleです。Gemini vs ChatGPTは、ある意味でGoogle vs Microsoftとの違いだといえるかもしれません。

GoogleとMicrosoftのサービスが異なるように、GeminiとOpen AIのサービスも似ているようで異なる部分も多いのです。

ちなみに、ChatGPTにも興味がある方はこちらの記事も参考にしてください。

ChatGPTで効率的に文章作成!場面別のおすすめプロンプト5選も紹介

GeminiとChatGPTの回答を比較

どちらを使うべきか迷う時は、2つのAIに全く同じ質問をしてみる方法があります。どんな回答が得られるのか、以下3点をGeminiとChatGPTと両方に質問してみました。

  1. Webマーケティングとは?
  2. SEO対策は何をすればよい?
  3. アクセス解析の方法は?

※すべて200文字以内でまとめるよう質問しています。

質問1.Webマーケティングとは?

(Geminiの回答)

(ChatGPTの回答)

回答結果を比べると、両方とも、大まかには同じ内容で「Webマーケティングはインターネットを活用して、顧客獲得・販売促進を行うこと」とあります。違いを言うならば、Geminiの方がかみ砕いたわかりやすい解説で、プラスアルファで参考になるその他の質問が追加されています。

ChatGPTの方は、具体的な例が挙げられていて、専門的な解説と見ることができます。

質問2.SEO対策は何をすればよいですか?

(Geminiの回答)

(ChatGPTの回答)

SEO対策で何をするかの回答では、キーワードの設定、コンテンツの作成、リンクの設定などが共通点です。注目したい点は、両方ともGoogle検索について述べている点です。違いは、Geminiでは検索上位に表示されるための施策である、とわかりやすく解説。

ChatGPTの方は、一歩踏み込んでテクニカル的なデータ分析、ローカルSEOについて触れています。

質問3.アクセス解析の方法を教えてください。

(Geiminiの回答)

(ChatGPTの回答)

こちの回答でも、Geminiの方が「ユーザーの行動を数値化し、分析すること」とシンプルな解説でわかりやすいです。ChatGPTの方は、「「トラフィック、訪問者数、ページビュー、滞在時間」などと少し難しい用語を使われています。

以上3つの回答を見た限りでは、文章の要約やブログの執筆、基礎知識の検索などベーシックな用途にはGeminiがおすすめです。特定分野の論文、研究、プログラミングなど専門的な知識を深堀りしたい時はChatGPTの方が適しています。

ただし注目したいのは、今回質問したWebマーケティング、SEO対策、アクセス解析の回答では、すべての回答でGoogleの名前が出ていることです。マーケティングやSEOの分野に関してはGoogleがベースにあるとも判断できるでしょう。

まとめ:Gemini (旧Google Bard)を今日から始めてみよう

SEO対策はターゲットやコンテンツを見直し、事業そのものを改めて考える機会となります。事業主自身が積極的に取り組むことが大切です。

まずは無料で使えるSEOツールを試してみるのが第一歩。どうしてもわからない時はSEO専門業者に相談する方法もあります。ぜひ、気軽にチャレンジしてみてください。早速、Geminiに質問して何が問題なのか答えを探してみましょう。

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