StudioとWordPressの違いとは?5項目で比較した結果

この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

Studioはホームページを作れるサービスで、WordPressとはホームページを管理するCMS(コンテンツマネジメントシステム)のことです。

どちらの方法でもホームページを作れますが、使いやすさやデザインの自由度がそれぞれ異なります。

実際に使ってみたところ、洗練されたデザインのサイトを使いたいならStudio機能やSEO対策にこだわりたいならWordPressが向いていると感じました!

この記事ではStudioとWordPressの違いと、一方からもう一方へ移行する方法について解説します。これからホームページを作成したい人、どちらかへ移行しようか迷っている人はぜひ参考にしてください!

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

StudioとWordPressの違いとは?5つの項目を比較

StudioWordPress
値段(月額)0〜9,980円1,000〜1,500円ほかドメイン代、有料テーマ購入費用
使いやすさ
デザインの自由度
機能
SEO対策

StudioとWordPressの違いをまとめた表が上記のとおり。Studioは無料でホームページを作成できるノーコードツールですが、WordPressの場合は初期費用(サーバー代・ドメイン代など)が発生します。

それぞれの項目について、詳しく比較していきましょう。

値段は長期的に見るとWordPressの方が低コスト

Studioの料金は0円〜9,980円。個人で利用するのであれば月額1,190円のPersonalプランがおすすめです。プランごとの料金をまとめました。(年払いの場合)

プラン月額
(年払いの場合)
機能
Free0円・独自ドメイン不可
・Studioバナーが表示
・月間2,000ビジターの上限
Mini590円・独自ドメイン可
・月間2,000ビジターの上限
・ページ数2+404ページ
・フォーム100件まで対応
Personal1,190円・独自ドメイン可
・月間20,000ビジターの上限
・ページ数150
・フォーム1,000件
・パスワード保護
Business
(法人向け)
3,980円・Personalの全機能
・月間400,000ビジター
・ページ数300
・フォーム10,000件 など
Business Plus
(法人向け)
9,980円・Businessの全機能
・月間1,000,000ビジター
・CMSアイテム15,000 など
Enterprise
(法人向け)
お問い合わせ・Business Plusの全機能
・月間1,000,000ビジター〜
・CMSアイテム15,000〜 など

一方、WordPressでホームページを作る際の料金は、サーバーやドメインによって異なります。WordPress利用時にかかる費用をまとめました。

費用金額
サーバー代月額1,000円〜1,500円程度
ドメイン費用年間1,000円〜5,000円程度
(購入した場合)有料テーマ5,000円〜20,000円程度(買い切り)
合計年間1,100円〜5,200円程度
(プラス有料テーマ費用)
WordPressでホームページを制作する場合の初期費用

年間1,000円〜5,000円プラス有料テーマ費用でホームページを制作できるので、Studioに比べて低コストといえます。

しかしホームページの制作や運営・管理を外注する場合は別途でコストがかかります。費用はサービスによって異なるので、購入する際は慎重に比較・検討しましょう。

また、WordPressで使われているデザインのテンプレートを「テーマ」といい、無料テーマと有料テーマがあります。コードやデザインに精通していない人が本格的なホームページを作るには、有料テーマを購入する方が安心です。

このホームページもWordPressを使っており、有料テーマでデザインしています!

使いやすさはStudioに軍配

どちらも使い慣れるまでにはある程度時間がかかりますが、総じてStudioの方が使いやすいでしょう。

Studioはテンプレートを中心に操作するため自分で設定する余地が少なく、

WordPressは保守のコストが大きく、プラグインやセキュリティの設定を自分で行う必要があります。Studioでは自動で設定・保守を行ってくれる機能があるため、使いやすいといえます。

どちらもノーコードで使えますが、ある程度の機能・デザインを実装するにはHTMLやCSSの知識が必要です。

デザインの自由度はWordPressの方が高い

デザインの自由度はWordPressの方が高いといえます。しかしWordPressのテーマは質にばらつきがあるため、デザインには精査が必要です。有料テーマを使うと、洗練されたデザインのホームページが作れます。

StudioのテンプレートはWordPressより数が少ないものの、クオリティの平均はWordPressより高めです。Studioにも有料テンプレートがあり、よりプロフェッショナル向けの優れたデザインを使えます。

機能はWordPressの方が優秀

機能面はWordPressがStudioより優れているといえます。

WordPressではプラグイン(拡張機能)をインストールすると、決済やお問い合わせフォームの実装を含むさまざまな機能を追加できます。例えばStudioには決済や予約フォームの機能がありません。

また、WordPressはオープンソースでシェア率も高いため、機能について調べると情報が豊富に見つかります。

SEO対策はWordPressの方が実施しやすい

どちらを使ってもSEO対策は可能ですが、WordPressの方がSEO対策に長けています。WordPressでは内部リンクの最適化や解析用プラグインの導入が可能です。

StudioでもGoogleアナリティクスやサーチコンソールの登録はできますが、WordPressには劣ります。WordPressはプラグインによりSEO対策に役立つ解析ツールが導入できるため、より高度な施策が可能です。

このような人にはStudioがおすすめ

次に当てはまる人には、Studioがおすすめです。

  • テンプレートから手軽にホームページを作りたい
  • デザインにこだわりたい
  • 運用が簡単なものを使いたい

Studioは手軽さ、デザインを重視したい人に向いているといえます。それぞれ具体的に解説します。

テンプレートから手軽にホームページを作りたい

Studioはテンプレートを操作してホームページを作るため、WordPressより自分で設定する項目が少なく、手軽にホームページを作成できます。制作期間もStudioの方が短めです。

Studioには無料プランもあるため、最初はお試しで作ることも可能です。手軽さを重視したい方にはStudioがおすすめです。

デザインにこだわりたい

Studioはデザインに定評のあるサービスです。WordPressもテンプレートの選択肢は豊富なものの、デザインのクオリティには幅があります。Studioはテンプレートの質が総じて高く、中でも有料のテンプレートはプロ仕様のクオリティです。

より洗練されたデザインを使いたい場合はStudioを使うといいでしょう。

運用が簡単なものを使いたい

SSL認証やアップデートなど、ホームページを運用する上で一定の管理は必要です。Studioでは運用を自動でしてくれる機能があるため、WordPressよりも運用の手間がかかりません。

WordPressでは自分でプラグインやサーバーを設定し、運用する必要があります。初心者でも運用は可能ですが、調べることが多く手間がかかります。外注もできますが別途で費用がかかるため、無理なく運用するにはStudioが向いているといえるでしょう。

このような人にはWordPressがおすすめ

一方、次に当てはまる人にはWordPressがおすすめです。

  • 本格的にSEO対策をしたい
  • 決済、予約などの機能を実装したい
  • カスタマイズ性を重視したい

WordPressは手間がかかっても機能やSEO対策を充実させたい人におすすめ。このホームページもWordPressを使っています。

本格的にSEO対策をしたい

StudioでもSEO対策は可能ですが、WordPressにはよりSEO対策に便利な機能を付けられます。

WordPressのプラグインにはタイトルやディスクリプションの長さが適切か調べてくれるプラグインや、画像を軽量化してくれるプラグインがあります。

Googleの検索順位はさまざまな要素によって決まります。SEO対策にベストを尽くしたい、より詳細に解析を行いたい方にはWordPressがおすすめです。

決済、予約などの機能を実装したい

Studioには決済、予約フォームの機能はありません。これらを設置したい場合、外部のサービスを利用する必要があります。

WordPressではプラグインを使えば、決済や予約フォームの実装が可能です。プラグインは日々更新されており、ニーズに応じた機能が見つかるでしょう。

カスタマイズ性を重視したい

WordPressはHTML、CSSの知識があればテンプレートから大きな修正も可能で、機能面でもプラグインを導入すれば多様なニーズに対応できます。

Studioは原則としてテンプレートをカスタマイズしてホームページを作成します。Studioはテンプレートから大きな変更は加えにくいため、カスタマイズ性を重視したい場合はWordPressがおすすめです。

Studio⇔WordPressに移行する方法

一方を使っていて、ホームページを移行したいという場合もあるでしょう。移行する場合、一部のデータは引き継ぎが可能です。

ここではStudio→WordPressへ移行する方法、WordPress→Studioへ移行する方法をそれぞれ説明します。

StudioからWordPressに移行する方法

主な手順は次の2ステップです。

  1. StudioからXMLファイルをエクスポートする
  2. WordPressにインポートする

WordPressインストール後は、必要なプラグインを自分で導入する必要があります。

WordPressからStudioに移行する方法

2022年より、StudioはWordPressからの移行サポートを実装しています。

  • 投稿記事
  • 投稿者(Username, First Name, Last Name, Nickname, Profile Picture)
  • タグ(Name, Slug, Description)
  • カテゴリー(Parent Categoryを除く、Name, Slug, Description)
  • 上記の移行データ内で利用されているメディア画像

主な手順は次の2ステップです。

  1. WordPressからXMLファイルをエクスポートする
  2. Studioにインポートする

より詳細な手順はStudio.helpを確認してください。また、リダイレクトをかける場合は有料プランに加入する必要があります。

まとめ

どちらもホームページの作成には便利ですが、得意としている分野がそれぞれ異なります。Studioはデザインと手軽さ、WordPressは機能とカスタマイズ性にアドバンテージがあります。

ホームページの用途やイメージによって、自分のニーズにあった方を選びましょう。

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「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

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