Web集客をするにあたって、ブログやホームページとSNSを連携させることが欠かせません。それぞれで異なるユーザーを集客できるので、相乗効果も見込めます。
私もフリーランスとして活動しており、一時期はブログ(SEO)集客に力を入れていたのですが…SNS(とくにX)を見ていたところ、同じ地域で活躍している事業者さんも多かったんですよね。
そこでXをゆるゆると運用した結果、SEOコンサルティングやオウンドメディア運用などの案件を受注することに成功。また、「新潟でSEOをしている人」という立ち位置もできました。
ここでは、ブログとSNSを連携する手順を画像付きで解説します。ブログの流入数やSNSのフォロワーを獲得したい方は、ぜひ参考にしてください!
ブログとSNSを連携させる方法を画像付きで解説
ブログとSNSを連携させるのは難しくありません。運用を自社で行うのであれば費用もかからないので、気軽に始められます。
ここでは、SNSごとの連携手順を画像付きで解説します。ブログと連携できるSNSは次のとおり。なお、青文字になっているリンクをタッチすると、そのSNSとブログの連携手順までスクロールします。
- X(Twitter)
- YouTube
- TikTok
それぞれの手順について、このサイトと私のSNSアカウントを例に解説します。
X(Twitter)とブログを連携
X(Twitter)とブログを連携する手順は次のとおり。
- ブログ・SNSアカウントを作成する
- ブログにX(Twitter)へのリンク・ボタンを設置する
- X(Twitter)からブログに誘導する
それぞれ詳しく解説していきます。
企業用のブログ・SNSアカウントを作成する
まずは企業用のブログ、SNSアカウントを用意します。
企業用のブログを作成するには、サーバーとドメインが必要です。月々の費用として、サーバー代がかかります。
SNSアカウントの作成は、基本的に無料です(一部有料プランあり)。メールアドレスを入力し、IDとパスワードを設定するだけでアカウントを作成できます。アカウント作成時は、ユーザーが一目見ただけでどんなアカウントかわかるようなID、ユーザー名、プロフィールを設定しましょう。
ブログにX(Twitter)へのリンク・ボタンを設置する
ブログ、SNSを作成したら、それぞれを紐づける設定を行います。ブログにSNSのリンク・ボタンを設置しましょう。
SNSアカウントの設置はブログのプロフィール画面から行えます。ブログの目立つ場所にSNSのリンク・ボタンを設置し、読者の目に留まるよう工夫しましょう。ユーザーがブログの内容を気に入れば、SNSをフォローしてくれるかもしれません。
X(Twitter)からブログへ誘導する
SNSのプロフィールにブログのURLを設置します。SNSからブログへ誘導すれば、検索流入以外の導線を確保できます。
ブログを更新したら、SNS投稿により記事を拡散しましょう。ハッシュタグを付けると、そのタグに興味を持つユーザーの目に入りやすくなります。
どちらも運営してみた経験上、特にトレンド記事やイベントレポートなど話題性の高い記事は、検索よりSNS流入が強い傾向にありました。
YouTubeとブログを連携
YouTubeとブログを連携する手順は次のとおり。
- YouTubeチャンネルを開設する
- チャンネルページから「チャンネルをカスタマイズ」に進む
- リンクの項目にブログURLを入力する
それぞれ解説していきます。
YouTubeチャンネルを開設する
YouTubeとブログを連携するにあたって、チャンネルを立ち上げる必要があります。立ち上げに必要なのはGoogleアカウントのみ。もしGoogleアカウントがない場合は、先に作っておきましょう。
チャンネルページから「チャンネルをカスタマイズ」に進む
YouTubeチャンネルを解説したらチャンネルページを表示し、「チャンネルをカスタマイズ」に進みます。
リンクの項目にブログURLを入力する
メニューをスクロールすると「リンク」という項目があるので、ここにブログのURLを入力します。これで連携が完了です。
Facebookとブログを連携する
Facebookとブログを連携する手順は次のとおり。なお、ブログはすでに開設していると仮定します。
- Facebookアカウントもしくは企業ページを作成
(今回は個人アカウントと連携させる) - 個人のタイムラインを開き「プロフィールを編集」に進む
- 「自己紹介をカスタマイズ」に進み、ブログのURLを入力する
それぞれ詳しく見ていきます。
Facebookアカウントもしくは企業ページを作成
Facebookとブログを連携するにあたって、まずはアカウントが必要です。GmailやYahoo!メールなど、フリーアドレスでもアカウントを作成できます。
個人のタイムラインを開き「プロフィールを編集」に進む
アカウントが完成したら個人のタイムラインを開き、「プロフィール編集」に進みましょう。
「自己紹介をカスタマイズ」に進み、ブログのURLを入力する
すると自己紹介の編集メニューが開きます。メニューをスクロールすると「ウェブサイト」という項目があるので、これを選択。ブログのURLを入力すれば連携が完了します。
ブログのURLを投稿してもよいのですが、「リンク付きの投稿はインプレッション数が下がる」というアルゴリズムになっています。そのため投稿したあと、コメント欄にURLを添付するのが主流です。
Instagramとブログを連携
Instagramとブログを連携する手順は次のとおりです。
- Instagramアカウントを作成する
- プロフィールページを開く
- 外部リンク(ブログURL)を追加する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Instagramアカウントを作成する
まずはInstagramアカウントを作成します。フリーアドレスでも大丈夫なので、事前に準備しておきましょう。
ただし、注意点があります。Instagramとブログを連携する際は、スマホアプリから操作しなければいけません。パソコンのブラウザからだとブログのURLを追加できないので、注意してください。
プロフィールページを開く
Instagramアカウントを作成したら、プロフィールページを開きます。
外部リンク(ブログURL)を追加する
メニューから「リンクを追加」をタップすると、リンクを記入する画面が表示されます。ここにブログのURLを入力すれば、連携は完了です。
ブログと連携できる5種類のSNSと相性を考察
ブログと連携できるSNSは、次のとおりです。
SNS | 主な年齢層 | ブログとの相性 | 特徴 |
---|---|---|---|
X(Twitter) | 20代〜40代 | ◎ | ・テキストベースなのでブログとの相性がよい ・有料アカウントにすれば長文も登場できる |
YouTube | 10代〜60代 | ◯ | ・長尺〜短尺まで幅広い ・ブログに動画を埋め込めば滞在時間がアップ |
30代〜50代 | △ | ・ビジネス層も多くいる ・閉鎖的なので拡散には不向き | |
10代〜30代 | △ | ・画像や動画がメイン ・ブログへの誘導はやや難易度が高い | |
TikTok | 10代〜20代 | ✕ | ・短尺動画のプラットフォーム ・ブログとの相性はイマイチ |
SNSによってユーザーの層は異なります。私は20代後半〜30代前半をメインターゲットに設定しているため、Xを主に運営しています。
ブログとSNSを連携するにあたり、すべてのSNSを運用する必要はありません。コンテンツの種類やターゲットによって使い分けましょう。ここからは、SNSごとの特徴を簡単に解説していきます。
X(旧Twitter)|年齢層が幅広くブログとの相性がよい
X(旧Twitter)は幅広い年齢層で利用されており、特に10~30代では半数以上の人が利用しています。リポスト(リツイート)機能があることから、高い拡散力を持っています。文字や写真のほか動画も投稿できるSNSです。
Xは無料でも利用できますが、無料プランでは投稿に140字までの制限があります。X premium(旧:Twitter Blue)に加入すると、文字数無制限で投稿できます。
なお、スパム行為や規約違反と判断された場合、シャドウバンの対象となる可能性もあります。Xにおけるシャドウバンの詳細はこちらの記事で詳しく解説されています。
YouTube|使い方によってはブログとの相乗効果が見込める
YouTubeは動画コンテンツのプラットフォームとして、最もメジャーなサービスです。10代~40代のうち9割以上の方がYouTubeを利用しています。
投稿には撮影や動画編集が必要なので、他のSNSより手間がかかります。自社だけで作成が難しい場合は、編集やテロップ入れなどの作業を外注しましょう。
Facebook|ビジネス層もいるが閉鎖的なので拡散されにくい
Instagram|若年層が多く創造性やエンタメ性が求められる
Instagramは10~30代がメインのユーザー層で、女性ユーザーの割合が高いSNSです。写真やショート動画により、コンテンツを発信できます。
ストーリーやハイライトにURLを貼ると、興味を持ったユーザーがブログへアクセスしてくれます。
投稿は主に写真や動画が中心ですが、テンプレートにテキストを入力すれば文章の発信も可能です。
TikTok|ショート動画の代表的なプラットフォーム
TikTokは10〜20代向けのSNSで、数十秒の動画コンテンツが中心です。若者をターゲットに発信を行いたい場合におすすめのメディアです。
ユーザーの画面にはフォローしているアカウント以外の動画も流れてくるため、フォロワーの少ないアカウントでも見てもらえる機会があります。
ブログとSNSを連携させる際の注意点3つ
ブログとSNSを連携させても、すぐに集客ができるわけではありません。両方を運営していく上で注意すべき点を3つご紹介します。
- 無理のないペースで更新する
- テーマ、ターゲットに合った発信を行う
- 長期的に継続する
無理のないペースで更新する
ブログとSNSの両方を運営するのは手間がかかります。すぐに成果を出したいからと、無理して更新頻度を上げるとリソース不足になってしまいます。どちらも無理のないペースで更新しましょう。
私も以前は「毎日ブログ投稿!Xは1日3回つぶやく!」と意気込み、質より量の精神で運用していました。しかし量を意識しすぎた結果、内容がおろそかになりアクセスやフォロワーもまったく増えない状態に…
今では量より質という考え方になり、クオリティの高いブログ記事を週に1本投稿しています。
企業ブログの更新頻度については、こちらの記事を参考にしてください。
テーマ、ターゲットに合った発信を行う
ブログ、SNSなどのコンテンツ発信は、誰に何を届けたいのか明確にする必要があります。闇雲に発信するのではなく、テーマ、ターゲットを設定して行いましょう。
ターゲットは年代や性別だけでなく、職業や趣味、家族構成まで掘り下げて設定するとコンテンツの方向性が定まりやすくなります。ターゲットの具体的な設定のことを、Webマーケティング用語でペルソナといいます。
新潟SEO情報局のペルソナ(顕在層)を次のように設定しています。
- 20代後半の男性
- 新潟市内の不動産会社に勤務
- 営業職の傍らでWeb業務も担当
- 独学でWebマーケティングを実践しているものの、思うように成果が伸びない
- 外部への依頼を検討しているが、まずは自力である程度の数字を出したい
ペルソナを設定し、相手のためになりそうなコンテンツを発信しましょう。
長期的に継続する
もともと知名度の高い人や企業を除き、ブログやSNSを始めてから読んでもらえるようになるまでは時間がかかります。
特にブログで新規ドメインを取得した場合、開設してから2〜3ヵ月はアクセスがほとんどありません。私のブログも3ヵ月はPVがほとんどありませんでした。PVやフォロワーが伸びるまで、根気よくコンテンツの発信を続けましょう。
WordPressブログとSNS連携についてよくある質問
WordPressブログとSNS連携についてよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。
Q.そもそもブログやホームページとSNSは何が違うの?
ブログとSNSの違いを簡単にまとめてみました。
ブログ | SNS | |
---|---|---|
特性 | ストック型 (蓄積型) | フロー型 (流動型) |
集客経路 | 検索エンジン (SEO対策) | SNS内のフォロワー |
ユーザー層 | 対策キーワードで異なる | SNSごとに異なる |
拡散性 | 低い | 高い |
メリット | ・流入が安定しやすい ・資産性が高い ・長文コンテンツに最適 | ・無料で始められる ・フォロワーに伴い影響力も増える ・またたく間に拡散されることもある |
デメリット | ・SEO対策が難しい ・更新や記事作成が必要 ・サーバー代やドメイン代がかかる | ・悪い情報が拡散される可能性もある ・アカウント停止のリスクがある ・常に発信し続けなければいけない |
それぞれ一長一短あるので、目的に合わせて使い分けるとよいでしょう。
Q.ブログと相性のよいSNSはどれ?
個人的にはX(Twitter)とYouTubeの2つです。
Xはテキスト型のSNSなので、普段から文章に慣れているユーザーが多いです。そのため、テキスト型であるブログとの相性もよいといえます。
YouTubeは動画コンテンツがメインですから、ブログとの相性が悪いのでは?と思うかもしれませんが…そんなことありません。たとえば、ブログで書いた文章を台本として活用しつつ、動画を撮影。そして、どの動画をブログ記事に埋め込むことで、滞在時間の向上が期待できます。
Q.ブログとSNSのどちらに注力すべきですか?
個人の特性や業種・業態によります。ただ、ブログ集客はSEO対策が必須なので、成果が出るまでに最低3〜6ヶ月ほどかかります。一方、SNSは初月から成果が出ることも。
もちろん運用次第ですが、早く成果につなげたい方はSNSに注力するとよいでしょう。
まとめ
SNSを連携させると検索流入以外の導線もつくれるので、より多くのユーザーにブログを訪問してもらえます。一方で更新には手間がかかるので、無理のないペースで継続することが重要です。リソースが不足している場合、記事の外注や運用代行を利用する選択肢もあります。
ブログとSNSを連携させて集客を成功させ、自社のファンを増やしましょう。