Webサイトを運営していて、「表示回数は多いのにクリック数が少ない!」と悩んでいる方へ。
サーチコンソールにおいて、表示回数はWebサイトのリンクが検索結果に表示された回数を、クリック数は実際にサイトがクリックされた回数を表しています。せっかく表示回数が多くても、クリックされなければサイトに訪問してもらえません。

この記事では表示回数が多いのにクリック数が少ない理由と、クリック数を改善する方法を解説します!
表示回数(インプレッション)は多いのにクリック数が少ない3つの理由
表示回数は多いのにクリック数が少ない理由として、次の3点が考えられます。
- 検索順位が低い
- タイトルが検索ニーズと一致していない
- メタディスクリプションから内容がわかりにくい
理由はサイトや記事によって異なるので、検索順位や実際の記事を見て原因を分析しましょう!
検索順位が低い
検索結果で記事の表示される順位が低い場合、ページが表示されていてもクリックされにくい傾向があります。
ユーザーが特定の単語で検索をしたとき、多くのユーザーは検索順位が高い記事のみを読んでいます。実際に検索順位ごとのクリック率(2024年9月集計)を見ると、検索順位が4位以下の記事がクリックされる確率は10%未満でした。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 39.8%* |
2位 | 18.7%** |
3位 | 10.2% |
4位 | 7.2% |
5位 | 5.1% |
*スニペットは42.9%、AI概要は9.4%、ローカルパックがある場合は23.7%
** スニペットは27.4%、AI概要は6.7%、ローカルパックがある場合は15.1%



検索順位が1つ違うだけで、クリック率は大きく変動します!
検索順位を上げるにはSEO対策が必須。記事の検索順位が低い場合は内容のリライトやサイト設計を見直し、修正後も欠かさず検索順位をチェックしましょう。
タイトルが検索ニーズと一致していない
ユーザーは悩みを解決するために特定のキーワードで検索を行います。検索の背景にあるニーズとページのタイトルが一致していない場合、ユーザーが「このページを読んでも、自分の悩みは解決できない」と判断してページをクリックしてくれない可能性があります。
例えば「転職サイト おすすめ」で検索する人は、「これから転職を考えていて、有意義な転職をするために役立つサイトを知りたい」と考えています。もし表示されたページのタイトルが転職サイトの選び方に関係ないものだったら、ユーザーは知りたい情報ではないと思ってしまうでしょう。
タイトルにはただ検索キーワードを入れるだけでなく、ユーザーの検索ニーズに応えるような工夫をしましょう。
メタディスクリプションから内容がわかりにくい
メタディスクリプションとは、ページの内容を要約したものです。検索結果にはページごとのタイトルとディスクリプションが表示されるため、ユーザーはそれらを見てページをクリックするか判断します。
メタディスクリプションからページの内容がわからないと、ユーザーが自分の検索ニーズを満たせるか判断できません。せっかく良質なコンテンツを作っても、読んでもらえないのはもったいないですよね。
メタディスクリプションにはキーワードを入れつつ、ページの内容が一目でわかる文章を記載しましょう。
例えば当サイトのディスクリプションはこちら。


クリック数を改善する4つの方法
クリック数を改善する方法は、次の4つ。
- コンテンツの質を高める
- キーワードを適切にいれる
- クリックしたくなるタイトルを付ける
- わかりやすいメタディスクリプションを入れる
どれもクリック数の改善だけでなく、SEO対策にもつながります。それぞれ具体的に解説します。
コンテンツの質を高める
コンテンツの質はSEOに直結します。コンテンツの質が上がれば検索順位も改善し、クリック数の増加を期待できます。コンテンツの質を高める方法の例をいくつか紹介します。
- 古い情報を更新する
- 不足している情報を追記する
- 関連記事の内部リンクを貼る
むやみに内容を増やすのではなく、ユーザーの悩みを解決することを意識してリライトを行いましょう。
キーワードを適切にいれる
検索順位にはページ内のキーワードも関係しています。上位表示したいキーワードを、不自然にならない程度に記事へ盛り込みましょう。特に見出しにキーワードを含めると効果的です。
過剰にキーワードを詰め込むと、ペナルティの対象になる可能性があるため注意が必要です!あくまでも自然な範囲で行いましょう。
クリックしたくなるタイトルを付ける
ページをクリックしてもらうために、タイトルは最も大事な要素の1つです。ユーザーが思わずクリックしてしまうタイトルを考えましょう。



「◯選」「◯つのポイント」のように、数字を入れるとユーザーが全体像を把握しやすいです!
なお、センセーショナルなタイトルは目立つものの、炎上のリスクがあるため避けたほうが無難です。ユーザーからの信頼も考慮して、タイトルを決定しましょう。
わかりやすいメタディスクリプションを入れる
メタディスクリプションがわかりやすいと、ユーザーが内容に興味を持ってくれるためクリック数が改善できます。わかりやすく、ページの全体を把握できるようなメタディスクリプションを設定しましょう。
表示されるディスクリプションの文字数は閲覧するデバイスによって異なり、パソコンでは120字程度、スマートフォンでは50〜60字程度と言われています。読んでもらいたい部分は前半に書いておくと、端末に関わらずユーザーに読んでもらえるでしょう。
表示回数と各種指標の違い
そもそも表示回数やクリック数、その他の指標の違いがわからない…という方に向けて、サイト分析に活用できる指標を解説します。
これらはGoogleアナリティクスやサーチコンソールから確認できます!
用語 | 意味 |
---|---|
表示回数(imp) | ページが検索結果に表示された回数 |
クリック数 | ページが検索結果からクリックされた回数 |
ページビュー数(PV) | ユーザーが閲覧したページの総数 |
セッション数(SS) | Webサイトを訪問してから離脱するまでの、一連の流れ |
ユニークユーザー数(UU) | Webサイトを訪問したユーザーの数 |
アクティブユーザー数(AU) | アプリを実際に使用しているユーザーの数 |
リーチ数 | ユーザーが閲覧したページ総数 |
表示回数(imp)
表示回数(imp、インプレッション)とは、Google 検索、Discover、または Google ニュースでページが表示された回数のこと。サーチコンソールで確認できます。



実際にページ自体を閲覧した数とは異なるので、注意が必要です!
クリックしてもらう前提として検索結果に表示されるのは必須ですが、ユーザーがページを閲覧した数ではありません。
クリック数
クリック数とは、Googleの検索結果からページのリンクがクリックされた回数を表す指標です。ユーザーが実際にページを閲覧している回数の指標になります。
検索結果をクリックして外のページに移動した後、元のページに戻って同じリンクをクリックしても、1クリックとしてカウントされます。
ページビュー数(PV)
ページビュー数とは、ユーザーが閲覧したページ総数のことです。
アナリティクスでは「表示回数」、「page_view」がページビュー数に該当します。サーチコンソールの「表示回数」とは意味が異なるので注意しましょう。クリック数と異なり、検索流入に加えてSNSやURLから直接閲覧した数も含まれます。
1人のユーザーが複数のページを閲覧した場合は、ページ数だけPVとしてカウントされます。PVの多いページ=人気のページを示しているため、サイト分析の際は参考にしましょう。
セッション数(SS)
セッション数とは、Webサイトを訪問してから離脱するまで一連の流れのことです。PVと違い、セッション中に複数のページを閲覧してもセッションは「1」としてカウントするため注意しましょう。
デフォルトでは30分操作がなければタイムアウトとなり、セッションが終了します。一度セッションが終了してから再開した場合、セッションは「2」としてカウントされます。
(参考:セッション|アナリティクス ヘルプ)
ユニークユーザー数(UU)
ユニークユーザー数とは、Webサイトを訪問したユーザーの数のことです。同じユーザーが複数のページを閲覧した場合、ページビューは複数回カウントされますがユニークユーザー数は「1」としてカウントされます。
アナリティクスでは「ユーザー」がユニークユーザー数に該当します。
アクティブユーザー数(AU)
Webサイトにおいては、アクティブユーザーはユニークユーザー数と同じ意味で使われています。スマートフォンアプリのアクティブユーザーは、アプリをダウンロードしただけでなく実際に使用しているユーザーの総数を指します。
リーチ数
リーチ数とは、主にWeb広告やSNSの効果を分析するために使われる指標です。広告、投稿を実際に見たユーザーを表しています。
リーチ数が大きいほど、より多くのユーザーにコンテンツが届いていることがわかります。
まとめ
表示回数が多い=ユーザーがWebサイトを見ているとは限らないので注意しましょう。
Webサイトを作っても、ユーザーに訪問してもらえなければ集客はできません。まずは自分のサイトがなぜクリックしてもらえないのか、原因を分析する必要があります。各ページの検索順位はタイトル、ディスクリプションを見直してみましょう。



クリック数が増えてくれば、次第にユーザーからの反応も増えてくるはずです!