noteは文章や画像、音声を投稿できるメディアプラットフォームです。無料でもアカウントを作成できてユーザー数も多いことから、「noteをホームページ代わりに使いたい」という方もいるでしょう。
noteの特徴を考えると、ホームページは別途で作成し、noteはあくまでオウンドメディアとして運用するのがおすすめです!
この記事では、noteをホームページ代わりに使うメリット・デメリットを解説します。
ホームページを別途で作成した方がよい理由についても説明しますので、これからnoteの運営を検討している方はぜひ最後までお読みください!
noteはホームページの代わりになるものの、カスタマイズ性が低い
noteはホームページの代わりとしても活用できます。無料で始められるので、初期費用を抑えてホームページを作りたい方には最適といえるでしょう。
ただし、「デザインを整えたい」「SEO対策にも注力したい」という場合は、WordPressなどでホームページを制作する方がよいでしょう。
たとえば、こちらの画像はnote公式のページです。
コラム記事が一覧で並ぶ形式のため、ホームページというより「ブログメディア」という印象を受けますよね。一方、次の画像は弊メディア(新潟SEO情報局)のトップページです。
トップページをカスタマイズすることで、サービスやコラム一覧などを自由に表示できます。そのため、一般的なホームページを制作したいなら「WordPress」など、ひとまず簡易的でもよいからホームページを持っておきたい場合は「note」を活用するとよいでしょう。
- ホームページの代わりとして使えるものの、ブログメディアのようなトップページになる
- カスタマイズしてデザインを整えるなら「WordPress」などを活用する方がよい
ホームページは別途で作成し、noteはオウンドメディアとして活用するのがよい
noteのアカウントはあくまでnoteのプラットフォーム上に自分のページを間借りしている状態です。
万が一、noteが将来サービスを終了すればアカウントも消えてしまいますし、規約や仕様の変更があれば従わなければいけません。
しかし、デメリットがあるとはいえ、note自体は多くのユーザーに読んでもらえるポテンシャルを持つ優れたサービスです。noteにホームページのリンクを貼っておけば、noteからホームページへのアクセスも期待できます。
よってホームページは独自で持っておき、noteはオウンドメディアとして活用するとよいでしょう。
noteの活用事例3選
noteを活用している企業を3つ紹介します。実際にnoteやホームページを運営する際の参考にしてください。
「株式会社YAMAP」は登山・アウトドアに関する事業を展開している企業です。ホームページのほかにnoteを運営しています。
ホームページでは事業内容やお問い合わせ窓口、採用情報を公開し、noteではインタビューやレポートを公開しています。ホームページでは企業として必要な情報を公開し、noteではより企業の活動や雰囲気がカジュアルにわかりやすくまとまっています。
「静岡みんなの広報」は静岡が活躍する企業にインタビューしているメディアです。静岡での就職を考えている方に向けて各企業の取り組みを紹介しています。
地方の活動を直接知ってもらう機会には限りがあります。noteを通したネットの発信では、全国のユーザーに地域企業の活動を知ってもらえます。
<ユニークワン>
ユニークワンとは、新潟に本社を置くインターネット広告会社です。自社ホームページのほか、noteアカウントとマガジン「ユニークワンのnote」を運営しています。企業の広報だけでなく新潟のグルメ情報やWebツールの使い方など、ユーザーが読んで楽しめる、役立つコラムも掲載されています。
noteのアカウントから企業の採用情報、コーポレートサイトへ直接飛べるので、ホームページへの動線もわかりやすいでしょう。
noteをホームページ代わりに使う5つのメリット
noteをホームページ代わりに使うメリットを5つ解説します。
- 無料で始められる
- noteのユーザーから見てもらえる
- レイアウトが直感的で操作しやすい
- SNSや他のサービスと連携できる
- サーバー、ドメインなどの知識が不要
コストや専門知識なしで手軽に始められるのがnoteのメリット。
noteのアカウント開設は、メールアドレスやGoogleアカウントがあればすぐにできます!
それぞれのメリットについて、より詳しく紹介します。
無料で始められる
noteには無料プランがあるため、費用をかけずに開設できます。コストを抑えてメディアを運用したい方にはおすすめのサービスと言えるでしょう。
一般的にホームページにはサーバー代、ドメイン取得・更新費用などの運用コストがかかります。ホームページ作成を外注する場合、別途に外注費用も見積もりが必要です。
noteのユーザーから見てもらえる
通常のホームページでは検索流入が中心のため、SEO対策によりGoogle検索で上位に表示させなければユーザーにホームページを訪問してもらえません。
noteはタグやサジェストによりnoteユーザーからの訪問が見込めるため、通常のホームページより読んでもらいやすい傾向があります。
レイアウトが直感的で操作しやすい
noteはブラウザ上で直感的に操作できるため、初めて運用する方でも簡単に更新できます。
一方、WordPressなどのCMSでは機能が多い分操作もやや複雑になるため、慣れるには時間がかかります。
デザインのカスタマイズもヘッダー、アイコンに限られるため、デザインやコードを知らなくても運用できるのがnoteの強みです。
SNSや他のサービスと連携できる
noteにはSNS、他のサービスと連携できる機能があります。例えばX、Instagramと連携すればSNSのボタンがアカウント内に表示されます。またBASEなどの通販サイトと連携するとnoteのページ内に商品を表示できるため、集客につなげられるでしょう。
サーバー、ドメインなどの知識が不要
ホームページと異なり、noteを運営するにあたってはサーバーやドメインの知識は必要ありません。思い立ったタイミングでnoteのアカウントを開設できます。
ホームページを一から立ち上げるにはサーバーを借りてドメインを取得し、デザインや機能を詳しく設定する必要があります。noteはアカウントを作成するだけでその日から記事を更新できるため、誰でも手軽に運用が可能です。
noteをホームページ代わりに使う5つのデメリット
noteをホームページ代わりに使うデメリットを5点紹介します。
- デザインの自由度が低い
- noteがサービス終了になるとアカウントも消えてしまう
- 独自ドメインは有料プランのみ
- 一部の広告しか貼れない
- 拡張機能(プラグイン)が使えない
知識がなくても使える分、ホームページよりもデザイン、機能の自由度が低くなるのがネックです。
デザインの自由度が低い
noteのデザインで設定できるのは、記事のキャプションやアイコン、ヘッダー程度。noteではホームページのようにお問い合わせフォームやカテゴリ、メニューバーを付けることはできません。
手軽な反面、選択肢も限られてしまう点に注意が必要です。
特に集客をする上で、問い合わせフォームがないと不便です…。
noteがサービス終了になるとアカウントも消えてしまう
将来、もしnoteがサービスを終了してしまった場合は自分で作ったアカウントも消えてしまいます。
実際に過去のブログサービスとして、Yahoo!ブログやFC2ブログがあります。現在サービス終了の情報がなくても、今後いつまでサービスが継続するかはわかりません。
自身でホームページを所有している場合、ドメインとサーバーさえ確保していれば他社のサービス終了でホームページが消えてしまうことはありません。noteは便利な反面、ホームページにはないリスクが生じます。
独自ドメインは有料プランのみ
無料プランでnoteのアカウントを作成した場合、URLは「note.com/(ID名)」となり独自ドメインは取得できません。独自ドメインを取得したい場合、有料プランが必要です。
無料プランでもnoteの運営には問題ありませんが、名刺やSNSにURLを記載する際にサブドメインであることが明らかになってしまいます。
ブランディングのため、あるいはドメインパワーのためにも独自ドメインを利用したいという方はホームページか、noteの有料プランを利用しましょう。
一部の広告しか貼れない
ホームページは自社の商品・サービスを宣伝するほか、広告を貼り収益を得るためにも活用できます。noteでも広告を貼れるものの、選択肢はホームページより減ってしまいます。
ホームページでは広告のジャンルも広いため、収益化しやすいでしょう。
ホームページで貼れる広告の種類
- Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイトなどの物販
- Googleアドセンス
- ASP(広告主の商品・サービスを紹介する)
noteではAmazonアソシエイトしか貼れないため、広告による収益はホームページより難しいでしょう。
拡張機能(プラグイン)が使えない
noteには拡張機能がありません。ホームページでよく使われているWordPressではプラグインと呼ばれる拡張機能があり、お問い合わせフォームやアクセス解析ツールなど便利な機能を追加できます。
拡張機能は必要に応じて追加・削除できるため、ニーズに合った機能が付けられます。
noteにもSNSや他のサービスと連携できる機能はあるものの、ホームページと比較すると自由度は劣ります。noteをホームページ代わりにすると、欲しい機能が使えず不便な思いをするかもしれません。
まとめ
noteは手軽で多くのユーザーに読んでもらいやすい反面、機能やデザインに制限があるためホームページの代わりとして使うにはやや不便、という印象です。
noteの強みを最大限に活かすためにはホームページを別途で作成し、noteはあくまでオウンドメディアとして運用するとよいですね。
noteはユーザー数も多く、多くの人に見てもらいやすいメディアです。うまく活用して、より伝わる発信を目指しましょう!