X(Twitter)やInstagram、TikTokなどのSNSアカウントは持っているけど、発信内容に迷うという声をよく聞きます。

「Web集客はSNSを活用しよう!」と言われますが、実際に始めてみると何をどう発信すればいいのか悩みますよね。
この記事では、SNS発信のコツや注意点、ネタの探し方を解説します。成功事例もまとめているので、記事を参考にSNSを上手に活用できるようになりましょう!
SNS発信は難しい?発信する内容がないと挫折する3つ理由
大企業でもSNS発信に注力している近年。それほどSNSが重要といえますが、継続するのは意外と難しいですよね…。



私も過去に何度も挫折した身です…。なんとなく運用していると、「これって意味あるの?」と不安になりますよね。
私の実体験も踏まえ、SNS発信で挫折する理由を3つ考察してみました。
- 目的とペルソナが定まっていない
- ネタが見つからない
- モチベーションが維持できない
それぞれ解説します。
目的とペルソナが定まっていない
目的の例 | ペルソナの例 |
---|---|
・知名度の向上 ・顧客とのコミュニケーション ・売上の拡大を目指す ・採用に向けての広報活動 | ・◯◯に勤めている女性Aさん ・△△で悩んでいる男性Bさん ・□□で働きたい男性Cさん |
SNS発信においてもっとも大切なのが目的とペルソナです。目的とは「何のためにSNSアカウントを運用するのか?」というゴール地点のこと。目的があいまいなままSNS運用を続けると、99%発信内容がブレてきます。
また、ペルソナとは「理想の顧客像」のこと。噛み砕くと「誰に向けて発信するのか?」を明確にする形です。みんなではなく「そこのあなた!」と、特定の1人に向けて発信できるくらい具体的に設定しましょう。
ネタが見つからない
私の周りでもよく聞く悩みのひとつです。SNSに力を入れたいけど、何を発信すればいいかわからない…というもの。
そのような人に限って「おはようございます!今日の天気は晴れです☀️」など、本来の目的からズレた発信をしてしまいがち。
どうしてもネタが見つからないときは、あえて発信しないのも手段です。もしくは、「月曜日に1週間分のネタを考えておく」「数日分の投稿を予約しておく」のもいいでしょう。
モチベーションが維持できない
ネタを考えるのが面倒・誰からも反応されない・フォロワー数がまったく増えない…目に見える成果が出ないと、どうしてもモチベーションも低下しますよね。
しかし、SNSは本来「交流の場」です。ただ発信するだけでなく、自ら積極的に交流しなければ反応にもつながりません。
役立つ情報を発信するだけでなく、他者(他社)ともどんどん関わる意識を持ってみてはいかがでしょうか?
SNS発信におけるネタの探し方4選
SNSで発信するネタに困っている人に向けて、ネタの探し方を紹介します。
- ターゲットが好みそうな話題を考える
- 競合アカウントの投稿を参考にする
- 季節やトレンドの話題を取り入れる
- 生成AIにアイデアを出してもらう



日頃からSNSやニュースをチェックして、ネタを考える癖を付けておくとネタに悩みません!
ターゲットが好みそうな話題を考える
残酷な話ですが、個人のキャリアは35歳までに概ね決まります。
— 安斎 響市 @転職デビル (@AnzaiKyo1) March 8, 2025
35歳時点で部長クラスの役職や海外駐在ポジションに就いている人もいれば、ただ上司に従って働くだけで新卒1年目の新人と大して中身が変わらない、社内調整や資料作りなどの単純作業者レベルの人もいます。35歳時点で、どのレベルに
話題選びに悩んだら、ターゲットとする人たちがどんな話題を好みそうか考えてみましょう。万人受けする投稿は難しいもの。具体的な相手をイメージして発信すると、ネタを考えやすくなります。
子育て中のパパ、ママをターゲットにするなら子育て中の工夫や子育てあるある、30代の転職であればキャリア形成のポイントを紹介するといいでしょう。
ターゲットが投稿を読んでアカウントに興味を持ってくれれば、「いいね」や「フォロー」を押してくれるかもしれません。
競合アカウントの投稿を参考にする
1からネタを考えるのが難しい場合は、競合アカウントの投稿が参考になります。



内容をそのままコピペするのはNGです!
盗用が疑われてしまうと、ユーザーからの信頼を損ねてしまいます。
あくまでどんな話題を選んでいるか確認する程度にしましょう。同じ話題でも、独自性のある投稿ができると競合アカウントと差別化できます。
季節やトレンドの話題を取り入れる
花粉症ツラいのに『ワセリン』を塗らない人が多すぎる🥺眼球取り外して水道で丸洗いしたいほどの目の痒さとか、1日でティッシュ1箱使い切るレベルの滝鼻水で悩む人は、綿棒にワセリンをつけて鼻の中と目の周りに塗って欲しい。ワセリンの油膜が花粉をキャッチしてすっごく快適になる。 pic.twitter.com/ZqCJLHccGV
— それゆけ❗️限界OLチャンナミ (@yuden_hoshi) March 15, 2025
季節によって人の関心は変わります。時には季節に関する投稿をするとユーザーの注目を集められるでしょう。
また、SNSでトレンドになっているトピックも投稿のネタとして使えます。ユーザーが今どんな話題に関心を持っているか、考えながら投稿すると次第にリアクションも増えてきます。
生成AIにアイデアを出してもらう


爆発的に普及している生成AI。さまざまな使い方ができ、たとえばSNS発信においては「アイデア出し」や「壁打ち」などの活用法があげられます。
- X(Twitter)で反応をもらえそうな投稿ネタを30個考えてください。
- ショート動画の台本を考えてください。
- 最近の話題やトレンドを踏まえてInstagramのハッシュタグを考えてください。
入力するプロンプト(指示・質問)によって、AIの回答は異なります。最初は難しく感じますが、慣れていくうちに頼れる壁打ち相手になりますよ。
SNSで発信する内容の例5つ
SNSはただ投稿しても成果につながりません。ターゲット層の興味を引き、自分のアカウントに好感を持ってもらう必要があります。
「SNSで何を発信すればいいのかわからない」という方のために、内容の例をまとめました。
- 悩みに対する解決策
- ビジネスのストーリー
- 顧客の感想や口コミ
- ユーザーにリアクションを促す投稿
- 商品、サービスやキャンペーンの紹介



ユーザーに親近感を持ってもらいつつ、商品やサービスを知ってもらうことを目指しましょう!
悩みに対する解決策
テープで土手を作ってお風呂のドアレールをじゃぶじゃぶ水洗い✨ pic.twitter.com/q1c9IGnCow
— 茂木流掃除講座@茂木和哉 (@motegikazuya) March 14, 2025
SNS発信で集客をするには、まずターゲットとなるユーザーに認知してもらう必要があります。ターゲットが抱えている悩みを想定して、解決策を発信しましょう。
例えば掃除サービスを提供している会社なら、落ちにくい汚れを掃除する方法を発信すると掃除に悩むユーザーに見てもらえます。
発信の内容が役に立つものであれば、ユーザーからの信頼を得られます。



信頼してもらえば、商品やサービスを購入してくれるユーザーも増えるはず!
まずはユーザーの役に立つ情報を発信しましょう。
ビジネスのストーリー
価値観なんてそれぞれなんだから、「会社の理念に合わせろ」ってのはなかなか厳しい話で、だからこそ価値観に共感できるかを相互に見極められる入口の採用が重要なんだと思うよ。
— 西崎康平@ブラックな社長/「レベルゼロ」全国の書店で発売中 (@koheinishizaki) March 18, 2025
SNSはユーザーからの共感を得られるツールでもあります。商品やサービスが生まれた経緯や、ビジネスを始めたきっかけをストーリーとして発信するとユーザーが親しみやすさを感じやすくなります。
ユーザーが好感を持ってくれれば、「応援したい」という思いからファンになってくれる可能性も!顧客を獲得する上で、ファンをつくることは大事です。
顧客の感想や口コミ
昨日のSEO勉強会の1枚。Webディレクター、エンジニア、カメラマン、イラストレーター、ミミズ屋など多様性に満ち溢れた集まりでした。 pic.twitter.com/MdBNJLCzii
— 鶴巻健太|新潟のSEOコンサルタント (@tsuruken1212) February 27, 2025
集客したくても、発信から商品やサービスの評価がわからないとユーザーは不安を感じます。実際の顧客からの感想、口コミを紹介して、商品やサービスに安心感を持ってもらいましょう。
例えばヨガのインストラクターがSNS発信をする場合、ヨガのレッスンを受けた生徒の感想を紹介するとレッスンの魅力が伝わります。



客観的な意見を発信できるため、生の声はとても貴重です。お客さんから感想をいただいたら、許可を得てSNSで発信しましょう!
ユーザーにリアクションを促す投稿
ユーザーに質問し、アンケートやリプライを使って回答を促すと双方向的なコミュニケーションが取れます。「①〜④の中でどれがいい?」「◯◯で悩んでいることは?」など、ユーザーにリアクションを促す投稿を定期的にアップしましょう。
SNSによっては、ユーザーとの交流が多いアカウントを高く評価して表示します。例えばInstagramではコメント、DMの数も評価されます。ユーザーと積極的に交流し、リアクションを求めましょう。



ユーザーからのリアクションは、潜在顧客の声を聞ける貴重な機会でもあります!
上手に使って集客につなげましょう。
商品、サービスやキャンペーンの紹介
いくら優れた商品やサービスを提供していても、顧客に知ってもらわなければ購入してもらえません。プロフィール欄や投稿を通して、商品やサービス、キャンペーンの紹介を行いましょう。
SNSは移り変わりが早いため、古い投稿はすぐに埋もれてしまいます。紹介は一度だけでなく、定期的に投稿して一人でも多くのユーザーに知ってもらいましょう。
詳細はホームページに掲載しておき、SNSのプロフィール画面にリンクを貼っておくと埋もれる心配がありません。
SNS発信で気をつけることは?おもな5つの注意点
SNSは手軽に集客を期待できますが、リスクも伴います。SNS発信を行う上で注意したい点を3つ紹介します。
- 誹謗中傷、差別的な表現は避ける
- アカウントのセキュリティ対策をする
- ターゲット、ジャンルでSNSを使い分ける
- 中長期で運用を継続する
- フォロワー数を意識しすぎない
誹謗中傷、差別的な表現は避ける
SNSで誹謗中傷や差別的な表現を投稿すると、炎上するリスクがあります。投稿する前に他者を傷つける表現はないか、よく確認しましょう。
また、政治的・宗教的な発信も避けた方が無難。個人アカウントならまだしも、企業・店舗のアカウントだと炎上につながるリスクもあります。
炎上するとユーザーからの信頼を取り戻すのが難しく、集客どころか逆効果になってしまいます。人種や性別、身体的な特徴に触れる投稿は避けた方がいいでしょう。
アカウントのセキュリティ対策をする
過去にSNSのアカウントから、乗っ取りや情報漏洩が起きた事例があります。セキュリティ対策を徹底して、アカウントをリスクから守りましょう。
パスワードは使い回さず、英数字や記号を用いた予測されにくいパスワードを設定しましょう。また、IDとパスワードの管理は徹底し、第三者に漏れないよう徹底しましょう。
ターゲット、ジャンルでSNSを使い分ける
使っているユーザーの年齢層や投稿の内容はSNSによって異なります。ターゲットによってSNSを使い分けましょう。
例えば30代女性をターゲットにしている場合、FacebookやTikTokよりはInstagramやXを使うと見てもらいやすいでしょう。
もちろん複数のSNSを使っても問題ありませんが、使っているSNSが多いと投稿やアカウントの管理のコストが増えます。リソースも考慮して最適なSNSを選びましょう。
中長期で運用を継続する
知名度の高い大企業であれば、アカウントを開設して1〜3ヶ月以内に成果が出ても不思議ではありません。
しかし、地方の中小企業や個人事業主の場合、知名度が低くリソースも限られているので短期間で成果につなげるのは困難。少なくとも3〜6ヶ月は見込んでおく方がいいでしょう。
とはいえ、思わぬ発信がバズる可能性もゼロではありません。狙って起こせるものではありませんが、このような一発ホームランがあるのもSNSの醍醐味ですよね。
フォロワー数を意識しすぎない
SNSアカウントを運用していると、どうしてもフォロワー数を意識しがち。目標数値にも設定しやすいですしね。
しかし、大切なのは見込み客を集められるかどうかです。仮に1万フォロワーを達成したとしても、見込み客が1人もいなければ売上にはつながりません。
個人的には「薄い1万フォロワーより、濃厚な100フォロワー」の考えです。余計なフォロワーを弾くことで、エンゲージメント率(反応率)も高まりますよ。
SNS発信のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・多様な情報を発信できる ・潜在層にアプローチできる ・集客だけでなく採用にも効果的 | ・中長期での運用が必要 ・アカウント停止のリスク ・他の投稿に埋もれやすい |
SNS発信のメリットは、企業や店舗の強みを活かしさまざまな情報を発信できることです。拡散性も高いため、顕在層だけでなく潜在層にアプローチできるのもSNSならではでしょう。
また、採用目的でSNSを活用する企業も増えています。SNSでアプローチ→採用サイトで熱量を高めてもらうという流れが一般的ですね。
しかし、SNS運用もすぐに成果がでるわけではありません。早くても3ヶ月、平均すると6ヶ月ほどはかかる印象です。また、発信内容によってはアカウントが停止されたり削除されたりするリスクも。
とはいえ、無料で開設できる媒体ですから活用してなんぼ。自社のリソースが足りない場合は、外部の力を借りてもいいでしょう。
SNS発信における弊所の支援事例3選
新潟SEO情報局の得意領域はSEOなのですが、可能な範囲でSNSの支援を実施しています。ここでは、私たちが支援して成果につながった事例を3つ紹介します。
事業者名 (事業内容) | 支援内容と成果 |
---|---|
ゆうフォト (フォトグラファー) | ・InstagramおよびLINE運用のサポート ・フォロワー300→1,600 ・毎回のイベントもほぼ満枠 |
ありがとう、あべさん。 (便利屋) | ・YouTubeおよびSEO、MEOのサポート ・登録者数0→700 ・毎月10〜20件ほどコンスタントに受注 |
新潟ミミズ情報局 (ミミズ屋) | ・YouTubeおよびSEOのサポート ・登録者数0→4,000 ・シマミミズの累計販売600件以上 |
それぞれの成果を詳しく見ていきましょう。
ゆうフォト(フォトグラファー)→Instagramの活用で売上倍増


「ゆうフォト」の坂井さんは、新潟市で活動しているフォトグラファー。キッズフォトの撮影に強みがあり、定番イベントは告知後すぐに予約が殺到するほどです。
そんなゆうフォトのInstagramは大きく3つの特徴があります。
- 普段の活動やこれまでの実績が伝わるプロフィール
- 世界観とコンセプトがわかるタイムライン
- 季節のイベントに合わせてピン留めを工夫
集客につながる→イベントが賑わう→そのときの様子をInstagramにアップする→また集客につながる…という流れを仕組み化することで、SNS発信も効率化できていますね。
ありがとう、あべさん。(便利屋)→YouTubeの活用で毎月コンスタントに受注


「ありがとう、あべさん。」の阿部さんは、新潟市を中心に活動している便利屋。最初はジモティーという掲示板から仕事を受注していたものの、より件数を増やすためYouTubeに注力することに。
ありがとう、あべさん。のYouTubeの特徴は次のとおりです。
- ショート動画で認知を獲得
- ロング動画で近況報告を配信
- 少ない再生回数でも依頼が届く
登録者数は700人ほどですが、今ではYouTubeからも継続的に受注することに成功。あわせて、お客様からも口コミを投稿してもらい、MEO対策にもつなげています。
新潟ミミズ情報局(ミミズ屋)→YouTubeとホームページで累計600件以上の販売


「新潟ミミズ情報局」の代表を務める乙川さんは、もともと飲食店の店長でした。そして、食品ロス率の高さに憤りを感じていたところ「生ゴミを食べるミミズがいる」ということを知り、ミミズコンポストに関する情報を発信することに。
新潟ミミズ情報局のYouTubeの特徴が以下のとおり。
- 立ち上げ初期はVSEOを意識した動画を投稿
- YouTubeと連携してホームページ(コラム記事)も更新
- 放置状態でも安定して集客できている
VSEO(Video Search Engine Optimization)とは、動画におけるSEO対策のこと。YouTubeでも検索キーワードを意識した動画を発信することで、狙い通りのユーザーを集めることができます。
SNS発信についてよくある質問
SNS発信についてよくある質問と、それぞれの回答をまとめました。
見るだけでSNS発信できる内容がないときはどうすればいいですか?
- 目的を明確にする
- 集客・採用・認知など
- ペルソナを設定する
- 「誰に」向けて発信するのか?
- フォロワー数を求めすぎない
- 大切なのは「見込み客」にアプローチすること
- AIに壁打ちしてもらう
- アイデアに悩んだらChatGPTなどを頼ろう
- 無理に毎日投稿しなくてもいい
- 義務感が強くなると挫折してしまうため
今後バズりそうなSNSはどれですか?
今後バズリそうなSNS | 概要 |
---|---|
視覚的にわかりやすい画像・動画を発信できる | |
TikTok | タイパを重視する世代にショート動画の媒体が人気 |
X(Twitter) | 情報収集や暇つぶしなど幅広い使い方ができる |
BeReal | 中高生を中心に人気を集めているSNS |
Threads | Instagramに代わるSNSとして注目 |
まとめ
SNS発信は一朝一夕で結果が出るとは限りません。継続して投稿を続け、ファンを獲得しましょう。
今回紹介した方法を使って、常日頃からネタを考えておくと投稿を習慣化できます。



SNSは工夫次第で強力な集客ツールになります。
集客に悩んでいる方は、これからぜひ投稿を始めてみてください!