「ブログ記事やメールなどの文章、移動中でも手軽にスマホで作成できれば…」と思いありませんか?スキマ時間を有効活用したくても、そもそも文章作成が不得意だから思うように進まない…と困ることもあるでしょう。
そんなときに活用したいのが文章作成用のスマホアプリです。
ここでは、文章作成におすすめのスマホアプリを厳選して5つ紹介します。メリットやデメリット、選び方のコツもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
スマホで手軽かつ無料で使える!おすすめの文章作成アプリ5選
おすすめの文章作成アプリと、それぞれの特徴をまとめた表がこちら。
アプリ名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
Googleドキュメント | ・Googleのビジネスツール ・WordやPDFに変換できる ・クラウドに自動保存されるので安心 | ・初めて文章作成アプリを使う ・作成した文章を複数人で編集する ・オフラインでも文章を作成したい |
Microsoft Word | ・Windowsユーザーにおなじみ ・校正機能が優れている ・搭載されているテンプレートが豊富 | ・普段からWordを使っている ・文章を作成しながら校正を進めたい ・案内状やプレゼン資料を作る機会がある |
Notion | ・タスク管理機能が充実 ・無料で使えるAIを搭載 ・ファイル管理の効率が大きく向上 | ・複数のプロジェクトを同時に進めている ・MTGの機会が多くファイルが散乱しがち ・抜け漏れなくタスクを管理したい |
Pages | ・直感的に操作できる ・Apple製品同士ならリアルタイムで共有 ・EPUBやRTFなどでも書き出せる | ・Apple製品で揃えている ・チームメンバーもAppleユーザーが多い ・書籍用の文章を作成する |
ChatGPT | ・生成AIの定番 ・指示文に応じてアウトプットが変わる ・無料でも十分な機能 | ・文章作成が不得意だから案を出して欲しい ・キャッチコピーや見出しなども考えて欲しい ・文章作成にかかる時間を短縮したい |
ここからは、文章作成アプリの概要と特徴を詳しく解説していきます。
Googleドキュメント|まず使うならこれ一択
Googleドキュメントは、Googleが提供しているビジネスツールのひとつ。スプレッドシートやスライドなども定番ですね。
数ある文章作成アプリのなかでも、Googleドキュメントは幅広いユーザーに利用されています。私も普段から愛用しており、ビジネスシーンはもちろんプライベートのメモとしても重宝。
そんなGoogleドキュメントの魅力は次の3つ。
- 自動で保存してくれる
- 複数人で共有できる
- オフラインでも利用できる
それぞれ解説していきますね。
自動で保存してくれる
突然マホのバッテリーが切れたり、シャットダウンしたり、作成途中の文章が真っ白になった経験はありませんか?またゼロから文章を作成するのは骨が折れますし、モチベーションを復活させるのにも時間がかかりますよね…
しかしGoogleドキュメントは、作成中の文章をこまめに自動保存してくれます。わざわざ手動で保存する手間は不要ですし、うっかりアプリを終了してしまった場合も安心。
編集履歴も残るため、「あのときの内容に戻したい…」という場合も簡単に復元できます。日々、文章を作成するのであれば、自動保存機能のありがたさを実感するでしょう。
複数人で共有できる
文章作成は業務を分担して進めるケースも多いです。執筆と編集・校正は別のスタッフが担当するのが一般的でしょう。
この際、GoogleドキュメントのURLを共有すればリアルタイムかつ、共同で編集を進められます。さらに、提案モードやコメント機能を活用すればフィードバックも簡単に挿入できます。
オフラインでも利用できる
Googleドキュメントは「オフラインで使用できるようにする」をオンにすると、インターネット接続がなくても文章を作成できます。設定方法は簡単で、設定メニューを開きチェックを入れるだけ。
こうすれば新幹線や飛行機などの中でも、気軽にGoogleドキュメントを使用できますよ。なお、インターネットに接続したタイミングで自動的に保存されるので、安心してください。
Microsoft Word|Windowsユーザーならこれ
Windowsユーザーにはおなじみの文章作成ツール。パソコンにインストールされているイメージが強いですが、実はスマホアプリでも提供されています。しかも無料で。
「昔からWordを使っているから、Googleドキュメントよりも慣れている…」
「仕事でWindowsのパソコンを使っているから、スマホアプリのWordで文章を作成したい」
という方は、GoogleドキュメントよりWordの方が使いやすいでしょう。定番ツールであるWordの魅力は次の3点。
- 音声入力の精度がGoogleドキュメントより高い
- デザインテンプレートが用意されている
- フォントの種類が豊富
それぞれ見ていきましょう。
音声入力の精度がGoogleドキュメントより高い
Word・Googleドキュメントのどちらも音声入力に対応しています。スマホで文章を入力するより効率的ですが、実はWordの方が精度は高め。さらにWordは句読点や改行も自動で挿入してくれます。
自動挿入に対応していない文章作成アプリも多いので、音声入力をよく使う方はGoogleドキュメントよりWordの方が向いていますね。
デザインテンプレートが用意されている
Wordは単なる文章作成アプリではありません。用意されているデザインテンプレートを活用すれば、イベントの案内状や社内報、教育マニュアルなど幅広いファイルを作成できます。
もちろん、レポートや企画書、プレゼン用のテンプレートも数多くあります。わざわざパワーポイントを使わなくても、Wordで簡潔できるのは魅力的でしょう。
フォントの種類が豊富
ただ文章を作成する、メモを取るだけなら問題ありませんが、ビジネスシーンにおいてはフォントも意識しなければいけません。よく使われるフォントはゴシック体・明朝体・メイリオでしょう。
ただ、どのフォントを使うかによって読み手の印象を大きく左右します。ちなみに、WordとGoogleドキュメントのフォント数を比較してみると…
Word | Googleドキュメント | |
日本語フォント数 | 数十種類 | 6種類 |
このように差があります。文章の内容だけでなくフォントにもこだわりたい方は、Wordを使う方がよいでしょう。
Notion|文章作成からタスク管理まで使い勝手◎
Notionは文章作成というより、議事録やタスク管理などの機能が優秀なアプリです。しかもAI(Notion AI)を活用すれば、文章のたたきを瞬時に吐き出してくれます。
私も以前はGoogleドキュメントとDriveでファイルを管理していたのですが、プロジェクトの参加人数が増えるに伴いさまざまなトラブルに見舞われました…
(ファイルが増えすぎて探しにくい、開かないと中身がわからない、タスクの抜け漏れなど)
しかしNotionを使い始めた途端、このような悩みが解消され業務も滞りなく進むようになりました。使ってみて実感したNotionのよさが次のとおり。
- 文章作成アプリとしても問題なく使える
- タスク管理機能が優秀
- Notion AIがサポートしてくれる
それぞれ解説していきます。
文章作成アプリとしても問題なく使える
初期設定のNotionは、一般的な文章作成アプリと大きな差がありません。作成した文章は1分ごとに自動保存され、Notion側のサーバーに格納されます。
ただし、GoogleドキュメントやWordに慣れている方は、Notionの操作画面に戸惑うかもしれません…私も最初はそうだったので。
とはいえNotionの機能を解説した記事や動画も多くあるので、それを見ながら使えば大丈夫。1日5分〜10分でもいいので定期的に使っていると、いつの間にかNotionの虜になるでしょう。
タスク管理機能が優秀
Notionで重宝する機能のひとつが「タスク管理」です。文章作成とは関係ないように思えますが、「いつまでに・どの文章を完成させる」という納期や、ToDoを設定できます。
NotionのURLも共有することで、タスクを設定することで進捗状況や担当者なども、ひと目でわかります。チームでプロジェクトを進めている方に、ぜひ活用して欲しい機能です。
Notion AIがサポートしてくれる
Notionの新規ファイル作成画面を開き、左下の「✨アイコン」をタップするとメニューが表示されます。アイデアのブレストやブログ投稿、要約など、メニューは10種類以上。
無料で利用できる点もNotion AIの魅力です。ただし20回という制限が設けられているので、頻繁に使う場合は有料プランを契約しなければいけません。
(Notionの有料プランは1,650円〜)
Pages|Apple製品のみ対応だが直感的に操作できる
Apple製品を愛用している方であれば、Pagesも選択肢のひとつ。Apple製品のみの対応ですが、シンプルかつ直感的に操作できるのが特徴的です。
そんなPagesの特徴を3つ紹介します。
- 手書き文字を入力できる
- Apple製品であれば共有しながら編集できる
- 動画や音声なども記録できる
詳しく見ていきましょう。
手書き文字を入力できる
他の文章作成アプリは、フリックやタップでテキストを入力する必要があります。また、簡単な図形を挿入したりメモを加えたりする場合、いちいちメニューを選択し操作しなければいけません。
その点Pagesは、指やApple Pencilで直感的なメモを残しておけます。テキストや図形への変換もサッとしてくれるので、アウトラインやラフ案を作成するときは重宝する機能でしょう。
Apple製品であれば共有しながら編集できる
これはGoogleドキュメントと同じ機能です。Appleユーザーに限定されますが、ファイルを共有しながら複数人で編集できます。ちなみに、他のメンバーが異なる端末を利用していても問題ありません。
動画や音声なども記録できる
文章作成アプリ=テキストや画像、図形しか記録できないというイメージが強いですよね。しかしPagesは、オーディオ機能が搭載されています。そのため音声を録音したり、編集したりすることもできます。
Youtubeのリンクを添付すれば、Pages内で動画を再生することも可能。「文章だけでは伝わりにくいから、手順を解説した動画も載せておきたい…」という場合に便利ですね。
ChatGPT|ゼロから文章を作成するのが面倒ならAIを頼ろう
生成AIの代表ともいえる「ChatGPT」ですが日々、進化を遂げています。ただし、どのような指示(プロンプト)を入力するるかによって吐き出される回答が大きく異なります。
ポイントは、ChatGPTに役割(肩書き)を与えること。
- 「あなたは世界最高のWebライターです。◯◯に関するブログ記事を2,000文字以内で作成してください。」
- 「あなたは世界一のコピーライターです。◯◯に関するランディングページを作成したいので、キャッチコピーと大枠を考えてください。」
こうすると、ChatGPTはその肩書きになりきり、アウトプットしてくれます。
続いて、ChatGPTの魅力を3つ紹介しますね。
- 文章作成の手間を大きく省ける
- 壁打ちからアイデア出し、実務の補佐まで何でも対応
- 第三者が作成したGPTsを無料で使える
それぞれ詳しく見ていきましょう。
文章作成の手間を大きく省ける
ブログ記事やランディングページのメールの例文など、どのような文章も瞬時に作成してくれるChatGPT。これまでにかかっていた時間と労力も大幅に削減できるでしょう。
ただし注意点も。それは、ハルシネーションです。ChatGPTはもっともらしい回答をしますが、正確とは限りません。
そのためChatGPTで文章を作成した後は、必ず人の目による事実確認と修正が必要です。
壁打ちからアイデア出し、実務の補佐まで何でも対応
ChatGPTは優秀なマネージャーです。「◯◯のアイデアを出して」「◯◯についてどう思う?」など、抽象的な問いかけに対してもすぐに回答や提案を出してくれます。
また、Excelやスプレッドシートの関数、プログラミングで実装したいコードなどの相談も得意分野。質問があまりに抽象的だったり、意図が伝わらなかったりすると、回答につながりませんが…
そのようなときは内容を修正し、改めて指示を与えてみましょう。
第三者が作成したGPTsを無料で使える
GPTsとは、ChatGPTのユーザーが独自にカスタマイズしたプロンプトのこと。無料ユーザーでも利用できるよう開放が進められています。
(利用できる・できないは個人差があるとのこと…)
文章作成に特化したGPTsも配布されているので、ぜひ活用してみましょう。
文章作成アプリで作成したファイルを印刷する方法
作成した文章ファイルを印刷しなければいけない…というシーンもあるでしょう。そこでここからは、文章作成アプリごとの印刷手順を詳しく見ていきます。
Googleドキュメントを印刷する方法
【iPhoneの場合】
- 文章ファイルを開く
- 画面右上のその他アイコン「・・・」をタップ
- 共有とエクスポートを選択し、印刷アイコンをタップ
- 印刷から「Googleクラウド プリント」をタップ
- 画面の手順に従いプリンタを選択
- 再度、印刷アイコンをタップ
【Androidスマホの場合】
- 印刷したい文章ファイルを開く
- 画面右上のその他アイコン「・・・」をタップ
- 共有とエクスポートを選択し、印刷アイコンをタップ
- 画面の手順に従いプリンタを選択
- 再度、印刷アイコンをタップ
参照>>ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを印刷する
Wordを印刷する方法
- 印刷したい文章ファイルを開く
- 画面右上のその他アイコン「・・・」をタップ
- メニュー下部にある「印刷」をタップ
- プリンタを選択
- オプションを選択し、印刷アイコンをタップ
参照>>Microsoft wordアプリを使ってコンビニ印刷する方法(YouTube動画)
Notionを印刷する方法
※Notionの場合、PDFに変換してから印刷しなければいけません。また、コンビニのプリンタで印刷する際は、各チェーン店に対応した印刷アプリをインストールする必要があります。
- 画面右上の「・・・」をタップ
- エクスポート形式とページサイズをカスタマイズし、PDFファイルをエクスポート
- 「netprint(セブンイレブン対応」や「PrintSmash(ローソン・ファミマなど)」をインストール
- 最寄りのコンビニに行きPDFを印刷
Pagesを印刷する方法
※PagesもPDFに変換し、プリンタで印刷しなければいけません。コンビニのプリンタを利用する場合は「netprint(セブンイレブン対応」や「PrintSmash(ローソン・ファミマなど)」をインストールしておきましょう。
- 印刷したい文章ファイルを開く
- 画面右上の「・・・」をタップ
- 書き出しメニューから「PDF」を選択
- 印刷メニューが表示されたら「netprint」や「PrintSmash」を選択
- 画面の案内に従いスキャンを進め印刷
ChatGPTの文章を印刷する方法
ChatGPTのアプリからは印刷できないので、会話記録や文章などをGoogleドキュメント、もしくはWordなどにコピーしてから印刷しましょう。
スマホ用文章作成アプリに関してよくある質問
スマホ用文章作成アプリに関して、よくある質問と回答をまとめました。
iPhoneでWordのような文章作成アプリはありますか?
GoogleドキュメントやPagesがWordの代わりに使えます。よりWordに近い機能かつ画面なのはGoogleドキュメント。
オフラインでも編集できるので、私もWordの代わりに愛用しています。Wordとの互換性があるのも魅力的です。
AndroidでWordファイルを作成するにはどうすればよいですか?
Wordアプリをインストールするか、Googleドキュメントで作成した文章をWordファイルで書き出せばOKです。どちらを使うかは好みによりますが、仕事や自宅でWindowsを使っている方は、Wordアプリを使う方が効率的でしょう。
AIが文章を作成してくれるアプリはありますか?
ChatGPTかNotion(Notion AI)があります。ゼロから文章を作成するなら、ChatGPTの方が優秀。指示文(プロンプト)によって吐き出される文章の質が変わるので、その点がデメリットですが…
「このような文章を書いて欲しいのですが、どのような指示を与えればよいですか?」
というように問いかければ、ChatGPT側が適切なアドバイスをしてくれます。ぜひ活用してみてください。
まとめ
おすすめの文章作成アプリと、それぞれの特徴をまとめると次のようになります。
アプリ名 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
Googleドキュメント | ・Googleのビジネスツール ・WordやPDFに変換できる ・クラウドに自動保存されるので安心 | ・初めて文章作成アプリを使う ・作成した文章を複数人で編集する ・オフラインでも文章を作成したい |
Microsoft Word | ・Windowsユーザーにおなじみ ・校正機能が優れている ・搭載されているテンプレートが豊富 | ・普段からWordを使っている ・文章を作成しながら校正を進めたい ・案内状やプレゼン資料を作る機会がある |
Notion | ・タスク管理機能が充実 ・無料で使えるAIを搭載 ・ファイル管理の効率が大きく向上 | ・複数のプロジェクトを同時に進めている ・MTGの機会が多くファイルが散乱しがち ・抜け漏れなくタスクを管理したい |
Pages | ・直感的に操作できる ・Apple製品同士ならリアルタイムで共有 ・EPUBやRTFなどでも書き出せる | ・Apple製品で揃えている ・チームメンバーもAppleユーザーが多い ・書籍用の文章を作成する |
ChatGPT | ・生成AIの定番 ・指示文に応じてアウトプットが変わる ・無料でも十分な機能 | ・文章作成が不得意だから案を出して欲しい ・キャッチコピーや見出しなども考えて欲しい ・文章作成にかかる時間を短縮したい |
迷ったら「Googleドキュメント」と「ChatGPT」を活用すれば問題ありません。どちらも無料でアプリをインストールできるので、ぜひお試しください。