司法書士のSEO対策まとめ|必要性や集客のコツを解説

この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOコンサルタント兼ディレクターとして活動中。

インターネットによる情報収集が定着した現代では、集客力を強化する手段として第一に検討されるのがSEO対策です。司法書士も例外ではなく、SEOは多くの事務所におけるWeb集客の主軸として重要視されています。

そこで本記事では、司法書士事務所が行うべきSEO対策を分かりやすくまとめました。SEOの効果が高まる他のWeb施策も紹介するため、有効なWeb集客の方法をお探しの方はぜひ参考にしてください。

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

なぜ司法書士にSEO対策が必要なのか?

検索エンジンやSNSによる情報収集が盛んに行われている現代では、多くの司法書士事務所がSEOに励んでいます。多数あるWeb施策の中でも、とくにSEO対策が重要視される理由は以下のとおりです。

SEOが重要な理由
  • 単にホームページを開設しただけでは見込み客に認知してもらえないから
  • 広告費をかけずに上位表示を狙えるから
  • 検索上位に表示されることは、事務所の信頼性確立につながるから
  • 事務所をアピールする機会が増え、他社との差別化につながるから

ただし、SEOには即効性がなく、多くの大手事務所がライバルになり得る側面もあります。個人の事務所が成果を出すには、SEOを主軸としつつ、他の施策も組み合わせながら多角的に対策を講じる必要があるでしょう。

司法書士のSEO対策で選定すべきキーワード

SEO対策の基本は、適切なキーワードを選定することです。司法書士事務所がSEOを行う際は、以下のキーワードから優先的に対策を進めましょう。

優先すべきキーワード
  • 地域名
  • 業務内容
  • ユーザーのお悩み関連

それぞれ詳細を解説します。

地域名

ユーザーは居住地や事業所の近隣で司法書士を探す傾向にあるため、地域を含むキーワードの対策は必要不可欠です。

<地域名を含めた対策キーワードの例>

都道府県「司法書士 佐賀」「司法書士事務所 秋田」
市区町村「司法書士 盛岡」「司法書士事務所 金沢」
駅名「司法書士 日暮里」「司法書士事務所 蒲田」

地域を含むキーワードは、競合も必ず対策しています。大規模な地域を狙う場合は、ライバルを減らすために複数語句を組み合わせる(例:司法書士 横浜 相続放棄)ことをおすすめします。

業務内容

依頼内容がすでに決まっているユーザーは、業務内容を含むキーワードで司法書士事務所を探すこともあります。得意とする業務や、事務所の方向性にマッチする業務を含めたキーワードを選定してみましょう。

<業務内容に関するキーワード例>

  • 司法書士 仙台 不動産登記
  • 司法書士 企業 コンサルティング

事務所独自の強みを訴求するうえで「土日対応」「出張サービス」などの単語を組み合わせることも有効です。

ユーザーのお悩み関連

ユーザーの悩み・疑問を解決するコンテンツを作成すると、潜在層にもリーチを拡大できます。ユーザーに「悩みを解消するには司法書士への相談が必要だ」と認識させるきっかけになるのです。

以下のように、想定される悩み・疑問を起点としてキーワードを選定し、提供する記事コンテンツを検討してみましょう。

ユーザーの悩み・疑問対策キーワードの例
不動産の名義変更は自分でできる?依頼する場合はいくらかかる?「不動産 名義変更 自分で」
「不動産 名義変更 依頼 費用」
相続の遺留分とは何?計算方法や自身に当てはまるのかどうかを知りたい。「遺留分とは 相続 わかりやすく」
「遺留分 計算 子供2人」
債務整理をすると、ローンを組んだりカードを作ったりできなくなる?「債務整理 クレジットカード いつから」
「債務整理 ローン 組めない」

ユーザーにとって有益な情報を提供することが、SEO対策の本質です。

司法書士のSEO対策|最優先したい4つの取り組み

SEOには多くの施策がありますが、司法書士事務所が最優先で行うべき取り組みを4つピックアップしました。

優先すべき4つのSEO施策
  • 高品質なコンテンツの作成
  • 内部リンクの最適化
  • 信頼性の高い被リンクの獲得
  • ページの利便性向上

それぞれ詳細を見ていきましょう。

高品質なコンテンツの作成

高品質なコンテンツを発信することは、上位表示を狙ううえで最も重要な要素です。Googleは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているページを高く評価します。

司法書士事務所のサイトに取り入れたいコンテンツには、以下のようなものがあります。

掲載コンテンツ内容
代表あいさつ経歴・資格・顔写真・コメントなどを掲載する
業務内容内容(相続・不動産・離婚など)ごとにページを作成する
料金依頼内容ごとの一覧表や、費用総額の計算例などを掲載する
相談・解決事例相談内容と、それに対する事務所の対応をまとめる
依頼の流れこれから依頼を検討するユーザーに向けて、相談から業務完了までの流れを解説する
事務所紹介スタッフ紹介や事務所概要などを掲載する
問い合わせページ電話よりも気軽に相談できる窓口(メール・LINE・フォームなど)を用意する
ブログ記事ユーザーの悩み・疑問を解決する記事を作成する

士業のような専門性の高いカテゴリで上位表示を狙うためには、サイトの信頼性や権威性を高めることが重要です。プロフィールや事務所概要で発信元の情報を明記したうえで、専門知識を分かりやすく提供することを心がけましょう。

内部リンクの最適化

内部リンク(自社サイト内の関連ページ同士をつなぐリンク)を最適化すると、以下のようなメリットが生まれます。

  • Googleのクローラー(Webページ収集プログラム)がサイト内を巡回しやすくなる
    →各ページの内容が適切に評価されるようになる
  • ユーザーがサイトやページに長くとどまるようになる
    →「ユーザーニーズを満たす有益なサイト」と評価されやすくなる

内部リンク構造を整えることは、SEO評価の向上を狙ううえで非常に重要です。以下のポイントにもとづいて設置を進めましょう。

  • リンクテキストは、リンク先の内容を端的に示す(URLをそのまま設定しない)
  • 関連性の高いページ同士をつなぐ
  • 重要なページにリンクを集める
  • ユーザーの利便性を考慮して配置を決める
  • リンク先のURLを統一する

ユーザーの利便性・快適性を重要視して内部リンクを最適化すると、結果的にGoogleからも高評価を得られるサイトを構築できます。

信頼性の高い被リンクの獲得

被リンクとは、外部のサイトから自社のサイトへ貼られたリンクのことです。高品質な被リンクを獲得すると、Googleから「信頼性の高いサイト」と解釈され、SEO評価が高まります。

司法書士に最適な被リンク獲得先・獲得方法は以下のとおりです。

獲得先獲得方法の例
連合会や公的機関・専門家データベースへ登録する
・イベントやプロジェクトに参加する
顧問先企業や取引先・顧問契約先として紹介してもらう
・パートナーとして相互リンクを提案する
業界関連メディア・高品質なコンテンツを作成して引用を狙う
・コラムの寄稿や記事の監修を行う
比較・ポータルサイト・比較サイトや司法書士検索サイトへ登録する
・口コミ、ランキングサイトへ登録する

低品質・不自然なリンクはGoogleからの評価を下げる要因になり逆効果です。関連性・信頼性の高いメディアからの被リンク獲得を目指しましょう。

ページの利便性向上

ページの利便性(ページエクスペリエンス)は、検索順位に大きな影響を与えます。Googleが公表する以下のシグナルを参考に、ユーザーの利便性・安全性を高めるページを構築しましょう。

利便性の高いページとは?
  • ページの読み込み速度を2.5秒以内にする
  • アクション(クリック・タップなど)へ即時に反応させる
  • 予期せぬレイアウトのズレを最小限に抑える
  • モバイル端末で閲覧した際も見やすさ・読みやすさ・操作性のよさを保つ
  • HTTPS(SSL対応)で接続の安全性を確保する
  • 煩わしいインターステイシャル(画面全域に表示される広告)を使わない
  • ユーザーの快適性を損ねる量の広告を掲載しない

あくまで検索順位を決定づける大きな要因は「コンテンツの品質」です。高品質なコンテンツの作成を進めつつ、あわせてページエクスペリエンスの向上に取り組みましょう。

司法書士がSEOとあわせて取り組むべきWeb施策

SEOは司法書士に必要不可欠なWeb施策であることから、多くの競合他社が対策に励んでいるのが実情です。個人事務所がインパクトを与えるためには、SEOと以下のようなWeb施策を組み合わせる必要があります。

Web施策の例
  • MEO(ローカルSEO)
  • リスティング広告
  • SNS運用

それぞれの詳細を解説します。

MEO(ローカルSEO)

SEOと同程度に重要な施策がMEO(ローカルSEO)です。MEOとは、特定の地域にフォーカスした検索結果で上位表示を狙うことを指します。

地図検索・ローカル検索で自社情報を表示させるためには、Googleビジネスプロフィールの登録が必要です。以下の流れにもとづいて設定・運用を行いましょう。

1. Googleビジネスプロフィールの登録・認証ログインしてビジネス情報を登録する。すでにマップ上にビジネス情報が表示されている場合は、オーナー認証を行う。
2. ビジネス情報の登録事務所名・業務内容・住所・受付時間・連絡先・公式サイトのURLなど詳細な情報を登録する。
3. 写真・動画の投稿外観や内部、スタッフなどの写真・動画を投稿し、ユーザーに事務所の雰囲気を伝える。
4. 最新情報の発信季節性の高いトピックなど、鮮度の高い情報を発信する。
5. 良質な口コミの収集利用者からの口コミを集め、集客力を高める。

MEOとSEOは相互作用によって検索順位を向上させる効果があるため、同時進行で対策することをおすすめします。

リスティング広告

リスティング広告とは、検索キーワードに連動して表示されるテキスト形式の広告のことです。ユーザーが広告をクリックした回数に応じて費用が発生する「クリック課金型」を採用しています。

リスティング広告のクリック単価は、競合他社とのオークションで決定します。広告掲載順位はおもに入札単価で決まるため、予算を多く確保できる企業が上位表示を独占する傾向にあります。

リスティング広告のメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット・無駄な費用が発生せず、少額から運用を開始できる
・広告の表示先をニーズの高いユーザーに絞れる
・SEOと比較して即効性が高い
デメリット・競合の増加にともない単価が高騰する
・広告の出稿を止めると集客効果がなくなる

SEOは即効性がない反面、一度上位表示されれば広告費をかけることなく中長期的に集客効果が持続します。リスティング広告運用とSEOを並行することで、互いのデメリットを補うことができるでしょう。

広告費のバランスを考慮し、効果測定を行いながら小規模で運用をスタートすることが有効です。

SNS運用

近年では、情報収集手段としてSNSを利用するユーザーが増加しています。SNSはSEOコンテンツとの相性もよいことから、集客経路として大いに活用できるツールの1つです。

司法書士事務所に有効なSNSの種類と、活用の具体例は以下のとおりです。

LINE公式アカウント・サイトからの問い合わせ経路として活用する
・配信するメッセージに記事コンテンツのリンクを貼る
X(旧Twitter)・記事コンテンツを紹介し、感想をコメントしてもらう
・速報性を利用し、季節性の高い情報を発信する
YouTube・専門知識を分かりやすく解説した動画を投稿する
・作成した動画を記事コンテンツに埋め込む

近年では、ドメインパワーの強いサイトが検索結果の上位に表示される傾向にあり、SEOは大企業に有利な施策となりつつあります。SNSとの相乗効果を狙い、競合との差別化を図りましょう。

まとめ:司法書士のSEO対策は多角的な視点が重要

司法書士事務所のWeb集客において、SEOは最も重要度の高い施策です。まずは、本記事で紹介した以下のポイントから着手してみましょう。

  • 適切な対策キーワード(地域・業務内容・ユーザーの疑問関連など)を選定する
  • 対策キーワードをもとに、高品質なコンテンツを作成する
  • 関連したページ同士を内部リンクでつなぐ
  • 高品質な被リンクを獲得する
  • ページの利便性を高める

数ある競合との差別化を図るためには、SEOのみならず多角的な視点で対策を講じる必要があります。MEOや広告運用、SNS運用と並行しながら、集客効果を最大化させましょう。

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