「ニッチキーワード」とは、文字通り競合の隙間を狙うキーワードのこと。ニッチキーワードを選んでコンテンツを作成すれば、自社サイトの集客に役立ちます。
この記事では、ニッチキーワードの概要や探し方などを詳しく解説します。

ビッグキーワードで上位を狙うのは大変。
Web集客ではニッチキーワードをいかに狙うかが大切です!
ニッチキーワードをWeb集客に活かしたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
ニッチキーワードとは、競合の隙間にあるキーワードのこと
ニッチキーワードとは、競合が少なくビッグキーワードの隙間にあるキーワードのことです。
ビッグキーワードは検索ボリュームが大きい反面、競合も多いため上位表示が難しくなります。特に最近のSEOではドメイン評価のウエイトが大きく、どれほど良質なコンテンツを作成しても競合に敵わない場合も。
ニッチキーワードにはビッグキーワードほどの検索ボリュームはありませんが、競合が少ない分上位表示を狙いやすいという特徴があります。
ロングテールキーワード・スモールキーワードとの違い
ニッチキーワードと類似した用語として、ロングテールキーワード、スモールキーワードがあります。ロングテールキーワード、スモールキーワードは検索ボリュームが少ない、複数語を組み合わせたキーワードのこと。
対してニッチキーワードは競合が少ないキーワードのことであり、複数語だけでなく1語だけのキーワードも含みます。
ニッチキーワードを狙う3つのメリット
ニッチキーワードを狙うメリットは3つあります。
- 上位表示を狙いやすい
- コンバージョン率が高い
- サイトの網羅性、専門性を高められる
上位表示を狙いやすい
ニッチキーワードはビッグキーワードより上位表示を狙いやすい傾向があります。
ビッグキーワードは競合サイトも多いため、上位表示を狙うのは困難です。特に近年のSEO対策はコンテンツの質だけでなくドメイン評価も加味して評価されるため、ビッグキーワードを狙うのが必ずしも効果的とは限りません。
ニッチキーワードであれば競合がビッグキーワードほど強くないため、上位表示を狙えます。検索結果に個人ドメインが上位表示されるようなキーワードは、チャンスがあると考えて良いでしょう。
コンバージョン率が高い
ニッチキーワードはビッグキーワードよりニーズが具体的なので、コンテンツの方向性が定めやすくコンバージョン率が高くなります。
コンバージョン率とは、Webサイトの訪問者数に対して商品・サービスの成約に至った確率のことです。
ビッグキーワードは検索ボリュームが高いものの、読者の悩みやニーズが広すぎるという欠点があります。そのためPVは増えても、成約につながるとは限りません。
例えば「オムライス」(月間検索ボリューム80万)と検索した人には
- オムライスという料理について知りたい人
- オムライスが食べられるお店を探している人
- オムライスを自分で作りたい人
など、様々なニーズを持ったユーザーがいます。これらのニーズに1つのコンテンツで応えるのは難しいでしょう。
しかし「オムライス レシピ 包まない」「オムライス 池袋 おすすめ」であれば、ニーズがより明確になるためコンテンツが作りやすくなります。作り方であればレシピを、店を探しているのであればオムライスが有名なお店についてコンテンツを作成すれば、ユーザーの検索ニーズを満たせるでしょう。
読者がニーズを満たすためのコンテンツを作成し、自社の商品・サービスの成約に誘導すればコンバージョン率も上がります。
サイトの網羅性、専門性を高められる
ニッチキーワードを満たすコンテンツは、サイト全体の網羅性、専門性を高めるために役立ちます。
網羅性の低いサイトでは、ユーザーが足りない情報を求めて離脱・再検索してしまいます。離脱・再検索はサイト評価の低下につながるため、なるべく避けたいところ。自社サイトの評価を高めるためには網羅性、専門性を高め、ユーザーが必要としている情報を十分に提供する必要があります。
ニッチキーワードを満たすコンテンツは、ユーザーの多様なニーズも満たせるためサイト評価を高めてくれます。
ニッチキーワードを狙う3つのデメリット
ニッチキーワードにはデメリットもあります。
- 検索ボリュームが少ない
- 結果が出るまで時間がかかる
- コンテンツの独自性を出しにくい
検索ボリュームが少ない
ニッチキーワードは、競合が少ない反面ビッグキーワードよりも検索ボリュームも少ないキーワードです。そのためキーワード1つで検索上位を取っても、PVや成約が急激に伸びることはありません。



1つ1つの効果が小さい分、複数のニッチキーワードでシェアを取ることを目指しましょう!
ニッチキーワード単体の効果は大きくなくても、トータルで成果が期待できます。
結果が出るまで時間がかかる
ニッチキーワードで成果を出すには時間がかかります。ニッチキーワードは検索ボリュームが少ないキーワードです。
複数のキーワードで上位表示を目指すには、複数のコンテンツを作成する必要があります。コンテンツ作成にも時間がかかる上、ニッチキーワードであっても複数のキーワードで上位表示を狙うのは決して簡単なことではありません。
また、ビッグキーワードよりも競合が少ないとはいえ必ず検索上位を取れるわけではなく、順位が思わしくない場合はリライトが必要です。
複数のコンテンツを作成・リライトする必要があるため、ニッチキーワードで結果を出すには時間がかかってしまうのです。
コンテンツの独自性を出しにくい
ニッチキーワードはニーズが明確な分、キーワードに対する答えもおおよそ決まっています。よってコンテンツで独自性を出すのが難しい傾向があります。
例えば「A B 比較」というニッチキーワードを狙う場合、答えはほぼ決まっています。まとめ方や解説のわかりやすさで工夫できるものの、他の記事と違った独自の内容を書くのは難しいでしょう。



ニッチキーワードに向けたコンテンツを作る場合は、目先のニーズを更に掘り下げて潜在ニーズに向けたコンテンツを作ると独自性を狙いましょう!
ニッチキーワードの具体的な探し方を4ステップで解説
ニッチキーワードを探す方法を解説します。
- サジェストキーワードを取得する
- 知恵袋やSNSも調査する
- ニッチキーワードを選別する
- ニッチキーワードを狙ってコンテンツを作成する
サジェストキーワードを取得する
まずは通常のキーワード選定と同じように、サジェストキーワードを取得します。
サジェストキーワードを取得できるツールの例
サジェストキーワードから検索結果や検索ボリュームを見て、ニッチキーワードと思われるキーワードを選定します。
知恵袋やSNSも調査する
サジェストキーワードだけでなく、知恵袋やSNSまで調査することでユーザーのニーズをより深く調査できます。
基本的なSEO対策を学んでいる人であれば誰でも、サジェストキーワードは調査します。しかし、キーワードだけでユーザーの深い悩みを知るのは難しいでしょう。
知恵袋やSNSには、ユーザーの生の声が反映されています。それらをターゲットにコンテンツを作成することで、競合サイトから一歩抜け出せます。
最近は音声検索も普及してきました。「Webライターとはどんな仕事ですか」のように、話し言葉のようなキーワード(長い言葉など)は特に狙い目です。
ニッチキーワードを選別する
サジェストキーワードからニッチキーワードを選別します。
検索ボリュームが100~1,000くらいで自社サイトと関連性が高く、競合サイトのドメイン評価が高くないものを選ぶといいでしょう。選別する際は、後ほど紹介する注意点も参考にしてください。
選別したキーワードは、エクセルやスプレッドシートにリスト化しておくと管理が楽です。
ニッチキーワードを狙ってコンテンツを作成する
選別したニッチキーワードを狙って、コンテンツを作成します。ここは通常のSEO対策と同様です。ニッチキーワードを盛り込みながら、ユーザーの検索ニーズを満たす内容を考えます。
コンテンツを公開した後は必ず検索順位をチェックし、必要に応じて随時リライトを行いましょう。
ニッチキーワードを選ぶ際の3つの注意点
ニッチキーワードを選ぶ際は、次の3点に注意が必要です。
- 検索ボリュームが少なすぎるとアクセスが伸びない
- 自社サイトの商品・サービスに合ったニッチキーワードを選定する
- ニッチキーワードでも、競合が多いと上位表示が難しい



残念ながら「ニッチキーワード=上位表示、成約が簡単」ではありません!
間違った方法でニッチキーワードを選んでしまうと、効果が出にくくなってしまいので注意しましょう。
検索ボリュームが少なすぎるとアクセスが伸びない
ニッチキーワードの中でも、検索ボリュームが少なすぎるとアクセスが伸びません。0~100のキーワードはもし検索1位を取ったとしても、そもそも検索するユーザーが少ないため、PVや成約につながりにくいでしょう。
ニッチキーワードについて書く場合でも、月間検索ボリュームが100以上のキーワードを選別しましょう。検索ボリュームは先ほど紹介したツールのほか、サジェストキーワード取得ツールでも取得できます。
自社サイトの商品・サービスに合ったニッチキーワードを選定する
もしニッチキーワードで検索上位が取れても、自社サイトの商品・サービスと関連性がなければ成約にはつながりません。
漠然とニッチキーワードを選ぶのではなく、商品・サービスのターゲットが検索しそうなキーワードを選別しましょう。
マーケティングではターゲットを具体的に想定するため、架空の人物像であるペルソナを設計します。
ペルソナがどのキーワードで検索するか想像してニッチキーワードを選別すると、ターゲットに伝わりやすいコンテンツを作成できるためコンバージョン率が高まります。
ニッチキーワードでも、競合が多いと上位表示が難しい
ニッチキーワードなら必ず検索上位が取れるとは限りません。検索ボリュームが少なくても、成約率が高いキーワードは競合も多くなります。
例えば「コードレス掃除機 一人暮らし おすすめ」の月間検索ボリュームは30ですが、検索結果を見ると大手通販サイト、家電量販店サイトが上位を占めています。
ニッチキーワードを無差別に狙うのではなく、競合が少なく上位表示が狙えそうなキーワードを選びましょう。
まとめ
ビッグキーワードで競合に勝つのは難しいため、SEO対策ではニッチキーワードを活用しましょう。キーワードを選ぶ際は、検索ボリュームや検索結果、知恵袋やSNSを利用して多角的に分析することが重要です。



ニッチキーワードを適切に選べば、ドメイン評価の高くないサイトでも上位表示を狙えます!
この記事を参考に、ニッチキーワードを集客に役立てましょう。