【個人事業主向け】自分でできるSEO対策7選とよくある課題を解説

監修者

つるけん(鶴巻健太) つるけん(鶴巻健太) 新潟SEO情報局長

SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOディレクターとして活動中。

「ホームページを運営しているけれど、アクセスは増えないし、お問い合わせも来ない…」と悩んでいませんか。特に個人事業主は予算やリソースが限られているため、なかなかSEO対策に取り組めないですよね。

しかし、実はちょっとした工夫で、検索順位を改善できる可能性があります。

この記事では、個人事業主が直面しがちな課題を踏まえつつ、自分でも取り組める施策を紹介します。お問い合わせ件数を増やすヒントが満載なので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事は「コンテンツ制作ポリシー」に沿って制作しています。

目次

個人事業主向け!今すぐ実践できるSEO対策7選

個人事業主がSEO対策に取り組むにあたり、課題は山積みです。だからと言って、「SEOは難しいから無理…」と諦めてしまうのはもったいないです。

以下に、初心者でも取り組みやすい施策をまとめました。

  • 適切なサイトタイトルを設定する
  • ブログ記事はニッチなキーワードを狙う
  • 関連記事を作成して内部リンクでつなぐ
  • 被リンクを獲得する
  • 著者情報や運営者情報を記載する
  • 事例やお客様の声を取り入れる
  • MEO対策も並行して進める

ひとつずつ見ていきましょう。

適切なサイトタイトルを設定する

Webサイト(ホームページ)のタイトル、適当に決めていませんか?実は、サイトタイトルはSEOにおいて重要な役割を果たしています。

サイトタイトルは検索結果に表示されるだけでなく、URL共有やお気に入り登録したときに表示されます。分かりやすいサイトタイトルは、その分クリックにつながるのです。

どんなユーザーに訪問してほしいかを考え、検索ニーズに合ったキーワードをタイトルに入れることがポイントです。

地域密着型のビジネスなら、市区町村名や駅名を含めると、地元ユーザーが検索した際に見つけてもらいやすくなります。たとえば「〇〇市 △△区 美容室 個室」や「△△駅 カフェ モーニング」など、具体的な検索ワードを意識してみてください。

ただし、キーワードを詰め込みすぎると見づらくなってしまうので、30文字程度にまとめるのが理想です。

ブログ記事はニッチなキーワードを狙う

キーワードを選定する際、「検索ボリュームの多いキーワードを選べばいいのかな」と思いがちですよね。しかし、ビッグキーワードには競合が多く、大手企業が上位を占めているケースが大半です。

個人事業主が大手企業に勝てるかと言えば、リソース的に考えるとなかなか難しいでしょう。

まずはスモールキーワード、つまりニッチなキーワードを狙いましょう。地域限定のキーワードなど、より具体的なものに絞って記事を作成するのです。

1記事あたりのアクセス数は少なくても、複数の記事が検索結果で10位以内に入れば、安定した集客が見込めます。その結果、サイト全体の評価が上がり、さらにSEO効果が高まりますよ。

関連記事を作成して内部リンクでつなぐ

関係のある記事を表示すると、ユーザーがサイト内を回ってくれるようになります。たとえば「SEOの基本」と「SEOツールの使い方」など、テーマが近い記事をリンクさせると、知りたい情報を次々と読めるので満足感がアップします。

さらに、ユーザーがサイト内で長く滞在することで回遊率やエンゲージメント時間が向上し、Googleからの評価も高まります。

まずは、サイト内で最もアクセスの多い記事に関連記事が貼られているか見直してみてください。関連度の高い記事がなければ、新しい記事を作成して内部リンクでつなぎましょう。

被リンクを獲得する

ほかのサイトからリンクされる数が増えると、Googleからの評価が上がりやすくなります

外部サイトに記事を寄稿したり、業界内で監修者として名前を出してもらうなど、積極的にほかのサイトで言及される機会を作りましょう。

また、無料で獲得できる協賛系の被リンクも有効です。地元密着型のビジネスなら、地域のイベントや団体の協賛ページにリンクを貼ってもらうのがよいでしょう。

ただし、被リンクを増やすためにリンクを購入する行為はGoogleのガイドライン違反となり、ペナルティを受けるリスクがあります。

Google は、ウェブページの関連性を判断するための要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。 

引用:Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

だからこそ、正当な方法でコツコツと被リンクを増やすことが大切です。長期的に見て、Googleやユーザーから信頼されるサイト作りを心がけましょう。

著者情報や運営者情報を記載する

Googleがコンテンツを評価する際の基準として「E-E-A-T」があります。

Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。

引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル  |  ドキュメント  |  Google for Developers

中でも信頼性が重視されているため、「誰が情報を発信しているか」を明確にしましょう。記事に「この記事を書いた人」や「運営者情報」を記載し、執筆者の経験や資格・過去の実績を紹介します。

読者だけでなくGoogleにも「この人(サイト)なら信頼できる」と思ってもらえる可能性が高まりますよ。

事例やお客様の声を取り入れる

Googleは、コンテンツのオリジナリティも評価します。つまり、他のサイトにはない独自の内容が含まれていると、検索結果で上位に表示されやすくなります。

たとえば、顧客に実施したインタビューやアンケートの結果を記事に取り入れるのはいかがでしょうか。少し手間はかかりますが、あなたにしか書けない記事を作るためにぜひ試してみてください。

MEO対策も並行して進める

実店舗を構えている場合はSEO対策と並行してMEO対策も進めましょう。もし、Googleビジネスプロフィールに登録しただけで放置しているならもったいないですよ。

お得意様に好意的な口コミを投稿してもらえば、ユーザーがGoogleマップでお店を探しているときに上位表示されやすく、新規顧客を獲得できるチャンスが広がります。

また、Googleマップからホームページへの誘導にもつながるため、SEOとMEOの両方に効果がありますよ

個人事業主がSEO対策を実践する際によくある課題

個人事業主としてSEO対策に取り組む場合、以下のような問題が発生しがちです。

  • そもそもリソースを割けない
  • 関連知識が不足している
  • やみくもにブログ記事を量産している
  • 無料HP作成サービスを利用している
  • 外部に依頼する予算がない

ご自身はどれに当てはまるのか考えてみてください。

そもそもリソースを割けない

個人事業主は、営業や顧客対応、経理などをすべて自分でこなす方が多いですよね。

「ホームページを使って集客したい」と思っても本業が忙しく、キーワードを選定したり、記事を書いたり、さらにはアクセスを解析したりする余裕はないでしょう。特に顧客が増えれば増えるほど時間が足りなくなり、SEO対策に割ける時間はますます減ってしまいます。

しかもSEO対策は定期的な作業が求められるため、後回しにすると効果が出にくくなります。

関連知識が不足している

SEO対策には、ライティングやマーケティング、プログラミングの知識まで必要になってくるため、「結局何をどうすればいいの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。

独学で調べようとしても、ネットには情報があふれていて、どれが本当に正しいのか分からなくなってしまうこともあります。さらに、情報を見ただけで即実践できる訳でもないので、結局は「とりあえずこれでいいかな」と、なんとなく対応しているのではないでしょうか。

やみくもにブログ記事を量産している

「Googleは記事更新の頻度を重視する」「最低でも100記事は公開しないとSEO的に効果が出ない」といった話を耳にしたことがあるかもしれません。「とにかく記事数を増やさないと!」とプレッシャーに駆られますよね。

しかし記事数にこだわると、内容が薄く、ユーザーにとって価値のない記事が増えてしまいます。そうなればサイトに訪れたユーザーが満足せず、すぐに離脱し、結果的にはSEOにも悪影響を与えてしまうでしょう。

無料HP作成サービスを利用している

個人事業主として開業したばかりの頃、コストを抑えるために無料のホームページ作成サービスを利用しませんでしたか?

  • ペライチ
  • Goope(グーペ)
  • STUDIO(スタジオ)
  • Wix(ウィックス)
  • Jimdo(ジンドゥー)

初期費用がかからないのは確かに魅力的です。

しかし、無料プランでは独自ドメインが使えなかったり、作成できるページ数が少なかったりします。運営していても検索エンジンでの評価が思うように上がらず、集客が伸び悩む原因になるでしょう。

外部に依頼する予算がない

SEO対策と一言で言っても、施策は多岐にわたるため、すべてを自力でこなすのはなかなか大変です。「じゃあプロに任せようかな」と思っても費用の問題が出てきます。

SEO対策を専門の会社に依頼すると、内容にもよりますが安くても月額10万円ほどかかります。個人事業主として独立したばかりの方や、売上がまだ安定していない方にとって、毎月この金額をホームページにかけるのは難しいでしょう。

外部への依頼を検討する方がよいSEO対策の関連業務

SEO対策には自分でできる施策も多いですが、専門家に任せたほうがよい場合もあります。特に、以下のような作業は技術的な知識が必要で、失敗すると後々大変なことになるかもしれません…。

  • WordPressへの移行
  • スマホ表示の最適化
  • GA4・GSCの導入と解析

それぞれ解説していきますので、自分で取り組むか、外注するかの判断材料にしてみてください。

WordPressへの移行

ホームページは無料のサービスやツールでも作れますが、SEOの面では弱い傾向があります。その点、WordPressは独自ドメインを使えますし、ブログが更新しやすいため、SEOに有利と言われています。

既存サイトをWordPressへ移行する際、プラグインを使えば自力でも引っ越しできますが、データの移行やデザインの再構築でトラブルが起きやすいのも事実です。

せっかく制作したホームページが無駄になるリスクを避けるために、代行業者に移行作業を依頼したほうが安全でしょう。

スマホ表示の最適化

今や、大半のユーザーがスマートフォンでサイトを閲覧しているため、「レスポンシブデザイン」の導入は欠かせません。

レスポンシブデザインとは、スマホやタブレット・PCなどデバイスに合わせて画面レイアウトを調整してくれるしくみです。

しかしレスポンシブデザインを実装するには専門的な知識が必要で、自己流で進めるとデザインが崩れたり、ユーザーの使い勝手が悪くなったりしてしまいます。結果として、Googleの評価にも悪影響を与えるでしょう。

費用はかかってしまいますが、やはりプロのデザイナーに頼んだほうが安心です。

GA4・GSCの導入と解析

SEO対策を効果的に進めるためには、データをもとにPDCAを回すことが大切です。

代表的なアクセス解析ツールには、Googleアナリティクス(GA4)やGoogleサーチコンソール(GSC)があります。サイトの訪問者数や検索順位の変動など、詳しいデータを集められます。

ただ、初期設定が複雑で、覚えるべき機能も多く、1人ですべてをこなすのは正直大変です。関連書籍やサイトも豊富ですが、マスターするには時間がかかるでしょう。

SEO対策全般を外部に依頼すると費用がかさむため、「GA4の初期設定だけ」や「毎月の解析レポート作成だけ」など必要な部分だけを外注するのはいかがでしょうか。

まとめ

時間や予算に限りがある中で、全部自分で対応しようとすると負担が大きくなってしまいます。専門家への依頼を検討しながら、ご自身のペースでSEO対策を進めていきましょう。

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この記事の監修者

「新潟SEO情報局」の局長。SEO歴は10年以上で、オウンドメディア運用やコンテンツSEOが得意。普段はフリーランスのSEOディレクターとして活動中。

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